皆様こんにちは。学校も休みに入り、できなかったことをし始めている今日この頃です。
最近、久々に『漫画ハリ入門』という本をよく読み返しています。
この本、タイトルからして鍼灸を知らない人のための本に見受けられますが、実際はとても有名な鍼灸師の先生が作していることもあり、初学者や一般の方にとってはかなり難解な内容になっています。
しかし、鍼灸師として勉強してきた者にとってはストーリーやシーンに心くすぐるものがあり、読むと力を頂けるような内容になっています。
大まかなストーリーは原作者あとがきから引用します。
「物語中の小田切は麻雀に明け暮れて不遇な日々を送っていたとき、激しい腹痛を起こし、鍼灸師・津田良伯と出会う。初めて鍼灸に触れた小田切は、その治療効果に衝撃を受け、津田に弟子入りすることを決意する。これは、新人鍼灸師・小田切が津田にどなられ、患者に学びながら、一人前の鍼灸師へと成長していく物語である。小田切と鍼灸との出会いは一見、偶然にみえるが、実はそうではない。これは古典鍼灸術を後世に残すために、神仏が仕組んだ罠なのである。」
物語中には、今日の伝統的な鍼灸治療復興に尽力した昭和初期の名人たちのエピソードも紹介されており、その苦労と情熱に触れる度に心震えるものがあります。
今と昔の事情は違っていても、先人たちの心意気を少しは自分のものにしたいと、日々鍼灸と患者さんに向き合っています。
最後に、私が特に大事に思う言葉を引用させて頂きたいと思います。師匠の津田が息を引き取る前に、弟子の小田切に遺した言葉です。
「小田切、お前臍あるやろ。それを意識したことあるか。そうやろ、意識したことないはずや。それと同じように、患者に共感する心、人に対する思いやりの心というものは、意識するしないにかかわらず、治療家の心の底にしっかりと根付いているもんや。それが治療家というもんや。それがないやつに限って、治療して人助けをするなどと馬鹿なことをいうんや。治療は人助けやないで。治療して我々が助けてもらってるんや。人助けなどと思うのは思い上がりや。思い上がりは治療家の進歩を止めてしまうで。
〜中略〜
そんで縁ある人が治療に来たら誠心誠意治療したらええんや。それだけや。治してやろうとか、人助けやとか、治らんかったらどうしようとか、そんなこと考える必要はない。お金のことも同じや。この辺りの人は最近裕福になってきたから治療代をもらえる人が多なったが、それはあくまで結果や。お金を第一に考えたらあかんで。」
この言葉を大切に、日々努力していきます。
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