植物工場のセミナー【備忘録】その3 | megaseminarのブログ

植物工場のセミナー【備忘録】その3

植物工場のセミナー【備忘録】その3


中・小規模植物工場システムの先行事例と具体的戦略


植物工場 を作る場合、植物工場 は農業か、工業かという問題が常にある。たとえば、(有)小名浜菜園の事業の場合は、土地賃借料の安い農地を借りてコストを抑えたいという希望があった。農地として土地を取得したかったのには、市街化の用地や工業団地などに植物工場を作る場合は、都市計画法における建築基準法および消防法が適用され、過剰投資になってしまうという理由がある。ただし、(有)小名浜菜園の事業の場合は植物工場が農業か工業かが、市と県で農地法の解釈が違ったため、県では農地として認められず、農地と一般宅地のミックスで調整した。


(株)ヴェルデでは、農業の工業化 を実現する、「ヴェルデナイト」を販売している。この「ヴェルデナイト」は、(株)ヴェルデが開発した有機栽培天然土壌資材のことで、高い保水力、高い保肥力、なおかつ軽量という特徴がある。そのため、ビル内に立体野菜工場を建設するのには、「土の軽量化」が問題になるか、その問題が、解決できている。立体野菜工場では、立体化することで、従来の面の農業と比較して数十倍から数百倍の耕地面積を作り出すことができる。また、リサイクル農業を実現できるものでもある。加えて、農業へのハードルを低くしたものともいえる。


植物工場 を作るときに、知っておきたいことは、消費者の考えになる。消費者にとって、植物工場で作られた野菜のイメージとは、「清潔感がある」というイメージが圧倒的に多い。このような、見た目に関するイメージのほかに、「安全性」、「環境配慮」なども、よいイメージがあるとされている。ただし、味覚に関しては、「劣る」というイメージがあるようだ。「おいしさ」、「栄養価」、「高級感」といた点に関しては、路地野菜のほうがよいイメージがある。植物工場で作る野菜は、路地野菜とは比較にならない付加価値がなくてはならない。


■記事の元となったプログラム内容
中・小規模植物工場システムの先行事例と具体的戦略

http://www.megaseminar.jp/2011/ms19c/20110202.html


日時:2011年2月2日(水) 9:30~17:00
講師:下記参照


第一部 中・小規模植物工場ビジネスへの異業種参入の実際
財団法人日本立地センター 徳増 秀博氏   

・中小規模 植物工場のメリット・デメリット
・異業種が植物工場に参入する場合の法規制の留意点
・中小規模 植物工場ビジネスの異業種参入のポイント 


第二部 施設併設土耕型植物工場システムの開発事例
(株)ヴェルデ代表取締役 田野島 鐵也氏   

・「土」を使用するヴェルデ式 植物工場の事業化事例
・植物工場 野菜 委託生産の実際・提案のポイント 
・外食・中食・病院 等からの委託生産について 
・ヴェルデナイト立体野菜工場の展開例 


第三部 遊休施設活用型植物工場システムの事例
㈱ヴァロール代表取締役社長 山下 和貴氏   


・栽培品(緑化用スナゴケ)の市場性 評価
・究極の人工光型多段式生産システム
・当工場における生産の実際
・考察(植物工場マーケットの展望)


第四部 コンテナ型植物工場システムの開発事例
日本アドバンストアグリ㈱取締役 上田 聡氏


・HEFLを使ったコンテナ型 植物工場システムの開発と特徴
・植物工場ビジネス成功のポイント
・中・小規模 植物工場システムの海外展開のポイント


第五部 遊休地利用型植物工場システムの開発事例
(有)アーバンファーム代表取締役 白尾 格氏


・植物工場における遊休地利用のニーズ
・設置のポイント
・栽培植物の選定
・栽培植物の収穫量、収穫周期 及び 収穫植物の味・品質
 
第六部 福祉施設連携型植物工場システムの開発事例
京丸園(株)代表取締役 鈴木 厚志氏


・農業と福祉の現状と植物工場ビジネスについて
・農業と福祉の連携による植物工場システムについて

※その他の大型リチウムイオン電池のセミナーはこちら


・中・小規模植物工場ビジネスにおける事業採算性とビジネスチャンス
http://www.megaseminar.jp/2011/ms19c/20110131.html
・中・小規模植物工場ビジネスにおける異業種参入の具体的戦略
http://www.megaseminar.jp/2011/ms19c/20110201.html
・中・小規模植物工場システムの先行事例と具体的戦略
http://www.megaseminar.jp/2011/ms19c/20110202.html
・植物工場農産物の販路開拓方法
http://www.megaseminar.jp/2011/ms19c/20110203.html