水ビジネスのセミナー【備忘録】その2 | megaseminarのブログ

水ビジネスのセミナー【備忘録】その2

水ビジネスのセミナー【備忘録】その2


中国水ビジネスの実際例と具体的戦略


中国北方地域の水資源量(中国水ビジネス )は全国のわずか19%だが、それに対して耕地面積は全体の40%、人口は全体の46%、GDPは全体の40%である。つまり、北方地域では圧倒的に水資源が不足している。さらに、4ヶ月の増雨期に降る雨の量は、年間降雨量の70%を占め、降る時期と降らない時期の差が激しいのも問題である。「人は多いが、水は少ない。水資源の分布が不均衡である」。これが中国をとりまく水資源の基本的状況である。


中国は90年代以降、中国水ビジネス規制緩和・民営化を推し進めており、非国有企業の総資産に占める割合は2000年の10%から2009年には24%に拡大している。汚泥処理産業排水処理海水淡水化などは民間を主体に行っているほか、上水分野汚水処理中水再利用といった公益性の高い分野においても、BOT等の事業形態により、民営化が進んでいる。汚泥処理基準の規制強化の動きもあり、日本の技術的な優位性を基にとして、ビジネスチャンスがあると期待されている。しかし、割高なコストは日本企業のネックでもあり、これをどう克服するかが緊急の課題のようである。


■記事の元となったプログラム内容

中国水ビジネスの実際例と具体的戦略

http://www.megaseminar.jp/2011/ms20a/20110201.html

日時:2011年2月1日(月) 9:30~16:45
講師:下記参照


第一部 中国における水ビジネスの具体的な進め方
丸紅㈱経済研究所チーフアナリスト 猪本 有紀氏   


・中国の水事情と水ビジネスのポイント
・丸紅(商社)の中国 水ビジネスの具体的な取り組み


第二部 中国における水環境の実態と対策技術
(独)国立環境研究所バイオエコ技術研究室室長(兼) 徐 開欽氏
中国武漢大学客員教授 工学博士


・中国における水環境の実態と対策  
・中国で求められる水処理 技術  
・日系 水関連企業における事業戦略のポイント
・中国 水ビジネスにおける“現地化”のポイント


第三部 中国におきえる排水処理・汚泥処理の実際
㈱アクアテック代表取締役 技術士(衛生工学) 大西 彬聰氏


・中国における工場排水・汚泥の実態とその対策
・工場排水・汚泥の処理技術(生物処理法、物理・化学的処理法)
・中国 水ビジネスとそのポイント(課題について)


第四部 中国における汚泥脱水システムの実際例
巴工業(株)機械本部営業技術部部長 技術士(上下水道部門) 平松 達生氏


・巴工業における「中国での“汚泥処理ビジネス”」のポイント 
・中国における“汚泥処理ビジネス”の具体的な進め方 


第五部 中国における排水処理・エネルギー回収の実際
東北大学大学院環境科学研究科都市・地域環境システム学分野准教授 李 玉友氏   
博士(工学)/技術士(上下水道部門・衛生工学部門) 
中国天津大学客員教授(兼)西安建築科技大学客員教授


・中国における嫌気性処理 技術の応用展開
・技術・システム提案のポイント


※その他の大型リチウムイオン電池のセミナーはこちら


・“中国水ビジネス”の最新動向と新規参入における具体的戦略

http://www.megaseminar.jp/2011/ms20a/20110131.html

・“アジア新興国水ビジネス”の最新動向と事業戦略
http://www.megaseminar.jp/2011/ms20a/20110202.html
・“アジア新興国水ビジネス”の実際例と新規参入における具体的戦略
http://www.megaseminar.jp/2011/ms20a/20110203.html