世界から猫が消えたなら余命宣告された主人公が世界から大切なものを一つ消す代わりに寿命を一日のばすことができる、そんなお話。
おしゃれっぽいな~と何気なく見に行ったら、泣いた。
普段泣かないというか、泣くような映画を見ないので、びっくりした。
恋愛、友情、家族、描かれる世界があまりにも美しくて
「こんな世界、私は知らない」
「こういう人生だったら、死にたくないと願うんだろうか」
かつて自分にもあったのであろう瞬間と、現在を想うと、泣けてしょうがなかった。
数日前に「皆殺しのバラッド」というメキシコ麻薬戦争のドキュメンタリー映画を見て、
現実の人があまりにもあっさり死ぬし、無力感の中生きる、という感じだったので、
そのギャップも凄かった。
(事前にレビューを読んで盛り上がり、本まで買って予習したわりには・・・?だったけど)
今まで観た映画で、なんて美しいんだろう、と感じたのは
1995年トニーガトリフ監督の「モンド」
深夜にテレビで放送されているのを見て、ストーリーは覚えていないけど、
その風景が強く印象に残っている。
多感な時期に見たから、より美しく感じたんだろう。
モンドは共感できる範囲の映画で、世界から猫が消えたならは完全に不意打ちだった。
これからも自分からは観にいかない類の作品だけど、
人の頭を覗いて、2時間だけその人生を体験できる。
映画って面白いね。
ちなみにこの記事は書いてる途中に3回消えた。
書いてる記事が消えたなら、マメに保存することを覚えたよ。