「ハルシオン」「アモバン」と並び代表的な睡眠導入剤。
比較的発売が新しいが、現在日本一、世界一の売上を誇っている眠剤である。
薬価が高いことを加味しても、周囲の服用状況を見るに、処方数も一番と思われる。

耐性・依存を形成しにくいということが特徴で、他の眠剤に比べて医師も処方しやすいのだろう。
ベンゾジアゼピン系の中でも眠り・不安に関するBZ1受容体選択的に作用するため、中毒性が低いのだ。

フランスの「サノフィ・アベンティス」製。(日本では「アステラス」が販売)
これは私の勝手な個人的な感想だが、この製薬会社はいい薬作るなーと思っている。
副作用がほとんどない抗ヒスタミン剤「アレグラ」もこの会社が開発したものである。

シャープに効き、切れがよく、翌朝残らないことで患者にも人気がある。
超短時間作用型なので寝つきが悪いタイプに使用するが、中途覚醒タイプには向かない。
前述したアモバンも急速に深い眠りを演出する良い薬だが、
アモバンは翌朝苦味が残るために患者が嫌がる場合がある。

【日本で発売されている超短時間型の睡眠導入剤】
●ハルシオン・・・Tmax: 1.2時間、T1/2: 2.9時間
●アモバン・・・Tmax: 0.8時間、T1/2: 3.9時間
●マイスリー・・・Tmax: 0.9時間、T1/2: 1.7~2.3時間

一般的な効き目(強さ)はというと、
アモバン10>ハルシオン0.25>マイスリー10
のようによく言われているが、
私はマイスリーが一番効き目を感じる。

ただし、ハルシオンやアモバンにもある、マイスリーについても同様の欠点ある。
健忘を伴う異常行動である。
短時間で作用する眠剤は、床に就く直前に服用しなければならないが、
効いている時に起きてしまった場合、または飲んでも眠れなかった場合、
ムクっと起き上がって知らず知らずのうちに何かを行なってしまうことがある。

アメリカでは記憶の無いこのような行動は少し問題になっていて、
マイスリー服用後、無意識に車に乗り運転し、帰ってきてまた寝る、
といった車社会ならではの危険な異常行動が発生している。

私にも経験がある。
磁気定期券をIC定期券にアップグレードした、という夢を見たと思ったら、
実際にしていた(苦笑)
早い時間にマイスリーを飲んでしまって勝手に駅まで歩いてそういうことをしたのだ。

だから超短時間型の導入剤は、服用したら"寝る!動かない!"と腹をくくりましょう。




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