患者になって改めて痛感したこと | 理学療法士~physical therapist~HIROのブログ

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日々臨床現場に立ち、大学院で研究活動に励む理学療法士(physical therapist)が関節外科やスポーツ医学、リハビリテーションについて最新の技術や報告などを紹介していきます。このBlogからソーシャルネットワークが広がれば良いなと思っています。

実は今週日曜日から新型インフルエンザにかかっていました。。。

39.5度もの高熱が続きました。。。正直意識がもうろうとしていました。。。

症状は高熱ゆえ関節痛と頭痛がひどく痛みにより寝ることもできませんでした。

当然病院に行きました。
何とか痛みをとってほしかったのですが特に大した問診もされずに薬を処方されて終わり。そして最後に『栄養のある物をたくさん食べて!!』と一言。。。
正直、一人暮らしの私が39.5度も出しているのにどうやって栄養ある物を摂取するんだ!と思いました。当然ながらこの医師は普通のことを言ったまででしょうが、私が一人暮らしだということも知らず言うなんてなんて軽率で無責任な発言なんでしょうか??患者の気持ちに立っていないとはこのことでしょう!!
まず、一番つらいものを省いてもらわないと食事どころではないでしょう!!

そして1日(3回)薬を飲んだが一向に熱が下がらず、当然関節痛と頭痛も引くわけがありません。

次の日に再度、病院に行きました。この日の医師は何が一番つらいのかをまず聞いてくれました。
そのうえでそれに一番反応性が良い薬を処方してくれました。なんとその薬を飲んでひと眠りしたら痛みが消えていました!当然食欲も出てきて見る見るうちに熱も下がってきました。
そして本日7割程度復活しました!


これは、私たちにも言えることだと改めて思いました。
例えば腰痛で受診した患者に対し運動(ストレッチやコアトレーニングなど)をしながら治していきましょうと大抵のところは言うでしょう。(電気やウォーターベッド、牽引で!なんていう詐欺みたいなところもあるかもしれませんが。。。)運動で治すという考え自体は何ら間違っていません。腰痛を治す世界的なガイドラインでも運動の有効性は証明されています。
しかし、患者は痛いから受診しているのに運動なんてできないと思うでしょう!!ここに医療関係者の考えと患者の考えにギャップが生まれると考えます。
何らかの方法でまずは痛みを下げない限り運動しようなんて気にはならないと思いました。

私が痛みが落ちない限り栄養のある物をたくさん食べるなんてできないと考えたのと同じです!

一時的でもいいのでまずは痛みを落とす。そこから運動を行う。それが一番患者としては受け入れられるのではないでしょうか。痛みを落とすツールは何でもいいでしょう!!注射、薬、精神的ケア、マッサージ、鍼、そして理学療法を中心とした運動療法。私は理学療法士ですのでやはり理学療法を中心とした運動療法にかけたいですが。。。
運動療法(ストレッチなど)を導入するにおいても、ものすごくシンプルで単純なものでなければならないと思います。シンプルで単純なもので結果を出すには。。。

ただ一つ!!理学療法士などのリハビリテーション提供者がキーポイントとなる問題点を即座に見つけ出せるか否かに尽きるでしょう!!
その能力をつけるには
①ひたすら経験症例数を重ねること
②患者さんの訴えを細かく聞くこと(基本は5W1Hそこからひろげて聴取する)
③ある固定の分野にとらわれない多面的な勉強の継続
④様々な状況下でのリハビリテーションの経験
などではないかと考えています。。。

今回はインフルエンザになり非常にいい経験になりました。医療関係者は6カ月に1度くらい患者の経験をした方がいいかも(笑)

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