副腎皮質から分泌されるホルモンに

電解質コルチコイドというのがあります。


電解質コルチコイドは文字通り

電解質を調節するホルモンです。


体内の水である体液は、

ナトリウムやカリウムなどの

電解質を含んでいます。


いろんな命令が電気信号で

うまく伝わるように、です。


ナトリウムやカリウムなどの電解質は

食べ物などにたくさんふくまれていますから

多く摂ったら外に出して、

足りなくなったら排出されないように

腎臓で調節しています。


その調節機能をしているのが

副腎皮質から出ている

電解質コルチコイドなんです。




腎臓の中の遠位尿細管や集合管で

電解質をどれだけ再吸収するかどうか

決めているのが電解質コルチコイドです。


ナトリウムの再吸収をふやしたら、

それにつられて水分も吸収されます。


すると全体的に体液量がアップします。

体液量がアップすると、当然血液の量も

アップします。

血液の量がアップすると心臓が血液を押し出す力、

つまり血圧が高くなるのです。


腎臓でおしっこをろ過する時、

血圧が高いとたくさんろ過されますから、

おしっこの量がふえる方向にはたらきます。


電解質コルチコイドは、脳にある下垂体からの

命令ではなく、腎臓の糸球体にある装置が

腎臓に流れる血液の量を感知して

ホルモンを分泌するかどうか判断しています。