福島原発事故―誰が本当の情報を流し、誰が流さないのか | メディアジャーナル                    ― medi-j ―

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ジャーナリストの松岡泰宏による政治・社会・経済系ブログ

福島原発事故に関する政府発表はもとより、マスコミ報道もまるで信用できない

シーベルト(Sv)という単位は人体が放射線を浴びることにより受けたエネルギー量だが、
1時間当たりの計測値を1年間の基準値と比較するのはまったくおかしい。
内部被曝を外部被曝と同列に扱うのも無理がある。

ベクレル(Bq)は放射能の強さを表す単位だが、「暫定規制値」と称して安全基準としているのは、
事故後の3月17日に厚労省が急遽決めたものである。
野菜でいえばこれまで1kg当たり370ベクレルを超えたら輸入品を突き返してきたというが、
2,000ベクレルが暫定規制値とされたが。
さらに20,000ベクレルを超えても「ただちに健康に影響ない」と発表されている。
ただちに影響がないことぐらい言われなくてもわかっている。
放射能は中長期的に健康被害をもたらすから問題なんじゃないか。

テレビに出演している専門家は〝安全神話〟を突き通す御用学者ばかりだ。
そんななか中部大学の武田邦彦教授は決して煽るわけではなく、
専門家として真っ当な指摘をしている。
下記ブログはわかりやすい表現を使っており、素人にも理解できる。
http://takedanet.com/cat5621932/
ちなみに武田教授は内閣府原子力委員会、同安全委員会の専門委員でもある。

テレビ報道では核分裂反応は停止したということになっている。
しかしこの情報は怪しい。
事態収拾のために海水に混ぜたホウ酸(ホウ素)を注入しているが、
武田教授によるとホウ酸は核分裂反応が起こっているときにしか効果がないという。
逆にいえば核分裂反応は収まってないからホウ酸が注入されているのではないか。
たしかにホウ酸は中性子を吸収することによって核分裂を抑制するもので、
マスコミでもそのように報じている。
それなのに一方で核分裂反応は停止したとするのは矛盾している。
政府はそのような発表をしてないのにだ。
また、福島県は会津あたりを別にすると法律で定められた
「管理区域」に指定しなければならないレベルにあって、
残された住民に対して被曝量測定や健康診断をしかるべきだということを、
武田教授は3月20日の時点ですでに危惧していた。

奇しくも『月刊テーミス』3月号で既報通り、〝尖閣ビデオ〟流出させた元海上保安官の一色正春氏は
外国人記者クラブで行った講演で日本のマスコミは信用ならないことを指摘していた。
 〈メディアの信頼性についても言及し、
  「昨年、日本各地で起こったデモに対する報道姿勢で、
  国民は数ある選択肢の中から誰が本当の情報を流し、
  誰が流さないのか気づき始めている」といった。
  日本の大マスコミによる尖閣事件に絡んだデモの報道が皆無に等しく、
  海外メディアからそのニュースを知った日本人が多いことを指摘した。
  そのうえで、「尖閣で起きる出来事を、第三者の目で公平、客観的な事実を
  ぜひ全世界に向けて報道してほしい」と語った〉 『月刊テーミス』3月号24頁

ちなみに、ヒゲの隊長こと佐藤正久参院議員が参加した
「日本が危ない!! 本音トークライブ」(3月7日・憲政記念館)で、
パネリストのひとりである元海上保安庁特殊警備隊長の住本祐寿(まさかず)氏は、
中国偽装漁船に乗った軍人・元軍人が〝殺人未遂〟を犯した様子
(ビデオ未流出)
を語っている。
(08:00頃~)

トークライブの一部始終をご覧になりたい方はこちら↓をどうぞ
http://www.youtube.com/watch?v=VcNSEBD-T8E
http://www.youtube.com/watch?v=wlZqPc8-OoI
http://www.youtube.com/watch?v=5VSQk8_kah8

福島原発事故でも情報を隠す日本政府や姿勢や放射能の危機を伝えているメディアには、
海外の報道機関や雑誌社が多いのはたしかだ。