メダカの主な病気と予防 | 広島産メダカの卵ピースガーデン【プロブリーダーが教えるブログ】

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メダカの病気

 

 メダカは大変丈夫な魚ですが、ときには病気になってしまいます。


 群れで生活するメダカにとって感染などによる病気は深刻です。


 早めの発見と治療を心がけましょう。


 なんとなく元気がなかったり、体を石などにすりつけていたり、

 エサの残量が多い時などの症状がでたら要注意して観察して

 みてください。



主なメダカの病気


 

・白点病

  

 症状 

 

 体の表面やヒレに、1mmほどの小さな白点ができ、

 肉眼でも確認できます。

 かゆがって、石などに体をこすりつけます。

 症状が進むことによって白点は体全体に広がり、

 死んでしまいます。

 また、他のメダカに感染しやすいので、発見したらすぐに隔離し

 治療しましょう。


 原因

 

 白点虫と呼ばれる原虫が、体に寄生しておこる病気です。

 春先など、水温が不安定な時期におこりやすい病気です。


 治療


 白点虫は高水温に弱いので、ヒーターで水温を28℃から30℃

 に上げると、数日で治る事があります。

 また、ニューグリーンFなどの治療薬を投与するか、

 塩を全水量の1%ほど入れて、薬浴させます。

 1週間以上行ってください。

 

 白点病はメダカでもっともよく見られる病気ですが、

 治療は、そんなに難しくない病気です。



・カラムナリス病

 

 症状 


 ヒレの先端や口先、体表などが白く変化して溶けたようになり

 徐々に範囲が広がっていきます。

 ヒレに発生した場合は、硬い条だけが残り、

 バサバサのヒレになってしまいます。

 感染能力が高いので、発見したらすぐに隔離し、残りのメダカも

 薬浴治療しましょう。

 

 原因

 

 体に傷ができた時、フラボバクテリウム・カラムナリスという

 細菌が感染する事でおこります。

 ヒレに感染した場合は尾腐れ病やヒレ腐れ病、口先の場合は

 口腐れ病など、発生した部位によって病名が異なりますが、

 原因はすべて同じです。


 治療


 水を全体の半分以上換えて、ニューグリーンFなどの

 治療薬を投与するか、塩を全水量の1%ほど入れて、

 薬浴させます。

 1日目はエサを与えないで、2日目から少量のエサを与えます。

 発症したら基本的完治は難しい病気です。



・水カビ病

 

 症状


 ヒレや体の表面に、ふわふわした白い糸状のカビが発生します。

 他のメダカにも感染するおそれがあります。

 死んだ卵に白くカビが生えるのも同じものです


 原因


 サプロレグニアやアファノマイセスと呼ばれる細菌が、体の表面に

 できた傷から感染する事で発症します。

 この細菌は健康なメダカの表面には感染しません。傷がある場合に

 感染するので、メダカをすくう時など、傷をつけない様、優しく扱って

 ください。


 治療


 塩を全水量の0.5%ほど溶かし、メチレンブルーなどの治療薬を投与

 して薬浴させてください。

 治療に時間がかかりますが、一週間ごとに水替え繰り返して下さい。



病気は予防が大切

 

 メダカにとって目に見てわかるほどの症状が出た場合はすでに手遅れ

 という場合もあります。

 病気は症状が出てから治す事より、かからないように予防する事が

 最も重要です。

 メダカブリーダーが病気の予防として気をつけるのは以下の点です。


 ・水質を悪化させない

  汚れた水はメダカの抵抗力が下がり、ストレスと共に病気に

  かかりやすくなります。

  入れ物の水が蒸発で少なくなったり、水替えを長い間サボってしまったり

  した時、病気も発症しやすくなります。


 ・メダカを詰め込み過ぎ

  狭い入れ物などにたくさんのメダカを入れ過ぎると、ストレスと水質の汚れ、

  酸欠などの原因で病気を発症しやすくなります。

  1匹に対して1リットルの水量が理想です。


 ・メダカに傷をつけない

  メダカにとって体の表面に付く傷は最も病気を引き起こしやすい要因です。

  メダカを網ですくう際、できるだけ丁寧に扱ってください。乱雑にすくうと、

  体にスレ傷ができ、病原菌に感染します。

  そっと優しく扱ってください。


 ・餌は与え過ぎない

  餌の与え過ぎは、水の悪化や肥満の原因になります。

  メダカの腸は弱いので食べ過ぎは危険です。少なめのほうがメダカの

  健康には良いのです。



 普段の水質管理をしっかりと行い、清潔な飼育環境を維持する事が、

最も確実な病気の予防と言えるでしょう。