1月の寒さで倒れていた衰弱幼虫(ナミアゲハ)くんたちの続報
なんとか葉にとまれるようになり、葉をかじるようにもなった衰弱くん2頭。
しかし、シワシワにしなびて弱ったお身体の彼らにとって
固いキンカンの古い葉は、なかなか手ごわいようだ。
かじってもかじってもほんの少ししか食べられていない・・・
衰弱くんたちは体色が色あせシワシワしているだけでなく、
頭のマスクのような部分がなぜか真っ黒・・・
そう、頭部だけ、黒チビ時代と色が変わっていないという
異常が起きてしまっている・・・
先月やはり季節ハズレの12月に終齢になってしまった子たちも
小柄過ぎるなどの異常はあったけれど、終齢幼虫に
なった段階で頭部は正常に緑色に変わっていたし
体色も鮮やかでお肌にはハリがあった
下写真のようにアゲハ君らしい姿には成長できていた
衰弱くんたちに、暖かい部屋でたくさん葉を食べて
早く回復したもらうために、葉が柔らかい山椒はどうかと考えたけど
食べ慣れたキンカンにより近いと思われ、しかも葉が
柔らかいと言われるレモンの木を購入してみた
きゃぁーーっ アゲハ君のお尻にレモンのトゲがーっ・・・
↓あぶなっかしいので、爪きりでトゲを切った
いつのまにか脱皮して終齢幼虫になっていた。
たしかにキンカンより葉が薄く、すこし柔らかい
ただ、トゲの鋭さがハンパ無い・・・↓このとおり・・・
きゃぁーーっ アゲハ君のお尻にレモンのトゲがーっ・・・
プスっといきそうでコワ過ぎ、心臓に悪すぎ・・・
↓あぶなっかしいので、爪きりでトゲを切った
たしかにキンカンの葉より薄くて手触りも柔らかいレモンの葉
ただ、やはり終齢までという長い間キンカン葉を食べ慣れてしまった
せいか、レモン葉は少ししかかじってくれない・・・
より若齢な幼虫ほど食草の変化に順応し易いと言われるようだ。
一方、黒チビ状態で部屋に保護したこちら↓の幼虫くんが・・・
いつのまにか脱皮して終齢幼虫になっていた。
体長1.5cm・・・とても小さな小さな終齢幼虫・・・
気になる頭部の色のほうは・・・ちゃんと緑色に変わっている
終齢になる前に暖かい室内に入れてヨカッタ・・・
ただ・・・終齢のわりに小さ過ぎるお身体・・・
そして、その小さなお身体のわりに大きすぎる頭部・・・
固い葉を食べて育つと、アゴの発達のため頭部が巨大化するようだ
数年前、柔らかい葉で立派な蝶に育った1号くんは
幼虫時代、身体が大きかったのにアゴが小さかったなぁ。。。
これで、幼虫くんの「頭」について判ったことが2つになった。
1つ目は、食べた葉の固さが頭の大きさに反映されること。
2つめは、極端な寒さの中で育つと、終齢でも頭が黒くなること。
だからもし、大きく立派なアゲハ蝶が飛んでいるのを見かけたら・・・
その蝶は幼虫時代、小さい、緑色の頭を持っていた
・・・という事になるんだろう~