ネタ元は

耶馬苦痢陰弔さん


http://ameblo.jp/med/entry-10077756623.html#c10106279169

です。いつもありがとうございます。




日本では、生体腎移植も


終了する方針のようです。



狂っていますね。




>厚生労働省は5日、

>新年度から生体腎移植の手術の診療報酬を

>4割以上引き下げると通知した。




死体腎移植がすすまない現状で、


生体腎移植もなかなかできず、


「病気腎移植」すら行われているのが現状です。





それなのに、


「生体腎移植の診療報酬を


4割以上引き下げる」


しかも、


「腹腔鏡を行わない施設には


それを補う分の加算は付けない」


というのは、


事実上の


腹腔鏡を行わない施設に対する、


「国による生体腎移植禁止」


ではないでしょうか?






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生体腎移植の診療報酬4割減 厚労省通知、医師は反発

中日新聞 2008年3月6日 朝刊
http://www.chunichi.co.jp/article/politics/news/CK2008030602093089.html


 厚生労働省は5日、新年度から生体腎移植の手術の診療報酬を4割以上引き下げると通知した。同省は「死体腎移植をより推進するため」とするが、死体腎移植が増えない現状で、さらに生体腎移植にもブレーキがかかることになりかねず、現場の医師から反発の声が上がっている。

 診療報酬は、公的医療保険を使って医者にかかった場合に適用される医療行為の「公定価格」。

 今回の改定で大きく変わったのは移植手術分の診療報酬で、改定前は生体腎移植も死体腎も同じ74万8000円だったが、4月からは生体腎は約35万円減の40万円となる。

 一方、「臓器提供者(ドナー)への負担が少ない」として腹腔(ふくくう)鏡下で摘出手術をした場合は新たに38万6000円が加算される。臓器提供者(ドナー)の安全管理にかかる費用として5万円も加算される。

 摘出と移植を合わせた手術では、死体腎移植は脳死の場合119万円、脳死以外の場合約145万円といずれも変更はなかった。生体では、摘出と移植を合わせた手術の診療報酬は、腹腔鏡手術をしない場合は約30万円(3割)下がり、腹腔鏡手術をした場合でも14万円下がる。

 2006年に国内で行われた腎移植手術は1136例で、うち8割を生体が占めている。

 移植は人工透析に比べて生存率が高いとされ、厚労省も移植を推進する路線を取ってきただけに、大きな方向転換となった。

 日本移植学会の寺岡慧理事長は「移植医療機関には大きな痛手。移植を増やしていこうとする流れに逆行することで、到底受け入れられない。腹腔鏡手術を評価するのはいいが、腹腔鏡をしない施設は致命的な打撃を受ける。早急に見直してほしい」と話した。

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透析もどんどん医療費が削減され、


不採算部門に転落しています(1)。





多くの病院で、夜間透析が続々と

閉鎖され、


実際に働くことが出来る人が、


やむなく日中の透析を行うことで


社会的な損失は莫大なものになっています。




その上で、


「生体腎移植を4割以上引き下げ」

というのは、


移植の窓口を狭くして、


今でも難しい移植を


さらに難しいものにすることだけは


間違いないことでしょう。





現在、透析を行っている方々の


希望を摘むような


国の政策です。






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(1)
全腎協調査 透析・夜間透析廃止など見直しが67施設に

http://ameblo.jp/med/entry-10033075802.html

■透析医療の危機 「安心の透析医療体制を 腎不全の患者会など亀山市に要望書」 http://ameblo.jp/med/entry-10039027705.html

透析継続困難 4月から透析治療廃止へ 長崎市立野母崎病院 療養病床も休止 http://ameblo.jp/med/entry-10025145859.html