ネタ元は



ぴろりんさん

http://ameblo.jp/med/entry-10066474173.html#c10090225799


です。ありがとうございます。




トカゲの尻尾きり。


藤枝市立総合病院の続報です。



まずは10月に保険指定が解除されましたが、


11月1日にはすぐに


指定再開されています。



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保険医療機関に再指定 不正受給の藤枝市立病院

2007年10月26日19時24分 山陽新聞
http://www.sanyo.oni.co.jp/newsk/2007/10/26/20071026010006291.html

 静岡社会保険事務局は26日、歯科口腔外科で診療報酬を不正受給して保険医療機関指定が取り消されていた静岡県の藤枝市立総合病院について、11月1日から再指定すると発表した。

 取り消しからわずか1カ月での再指定となることについて、社保事務局は「県中部の最重要基幹病院で、長期の空白は地域医療に著しい支障を生じさせ、住民の生命と健康に大きな影響がある」と、地域の中核病院であることへの配慮を強調した。

 病院は、人工の歯根を埋めて義歯を付けるインプラント治療は医療保険の対象外なのに、その前処置のあごの手術に保険を適用するなどして、少なくとも過去5年間に約1億2000万円の診療報酬を不正に受給。今月1日から指定を取り消された。

 病院は、歯科口腔外科を無期限の休止とする。

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さて、


口腔外科の先生に聞きましたが、


落ち着いた口調でしたが、


残念な様子で話されていました。




「藤枝で保険請求がダメ、


ということなら


大学病院の口腔外科は


全部”不正請求”ですね。




あまりに”不正受給”と言われていますが、


そうであるなら、


実際に治療を受ける患者さんが


自己負担をしなくてはならず、


結果的には騒いで問題になればなるほど、


皆さんの不利益になると思うんですけどね…。







さらに歯科は不思議で、ときどき


”ローカルルール”というものがあって、


国の基準以上に厳しいことを言われることが


多発しています。





そして、今回の藤枝でも


全然報道されてませんけど、


”歯科医師の先生が保険医指定を取消されている”


のです。





ようは、インプラントで全国的に有名な


藤枝が見せしめにされて、


歯科医師個人が尻尾切られた、


って感じです…。


歯科医師はもう、本当に終わっています…」






本当に、困った状態です。




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藤枝市立総合病院:歯科口腔外科の再開求め、市長に請願書--歯科医師会 /静岡

毎日新聞 2007年12月21日
http://mainichi.jp/area/shizuoka/news/20071221ddlk22040131000c.html


 実質廃止された藤枝市立総合病院の歯科口腔(こうくう)外科について、藤枝歯科医師会(中原邦芳会長)は20日、同科の早期再開を求める請願書を、松野輝洋市長に提出した。松野市長は「市民に大きな影響を与えており、もどかしい気持ちだ」と述べ、再開に向けて努力する意向を示した。請願書には、同歯科医師会の58開業医の患者6090人分の署名も添えた。中原会長は「患者が一番迷惑している。1日も早い再開をお願いしたい」と要請した。

 同科はインプラント(人工歯根)治療で全国的に有名だったが、保険の不適切受給が発覚し、9月末で診療休止となった。所属していた医師6人や歯科衛生士は退職した。【稲生陽】

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なるほど、


地元の歯科医師会も


ないと困る、


再開して欲しい、


という実力派の口苦外科であったことが


垣間見えます。


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藤枝市立総合病院:診療体制を強化へ 毛利次期院長が会見 /静岡

毎日新聞 2007年12月27日
http://mainichi.jp/area/shizuoka/news/20071227ddlk22040207000c.html


 来月1日付で藤枝市立総合病院の院長に就任する毛利博副院長が26日、会見した。毛利氏は医師不足への対応として、「研修医にアピールできるよう、目玉となる診療科を作ってもいい」と述べ、がんや脳卒中の診療体制を強化する考えを示した。

 毛利氏は慶応大医学部病院などを経て04年から現職。人材配置の再検討や、これまで患者に請求していなかった指導料報酬などを導入して、年間15億円に上る赤字幅を減らす努力をすることも表明した。【稲生陽】

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新院長さん就任。


藤枝市立総合病院HP

http://www.hospital.fujieda.shizuoka.jp/menu.html

院長ご挨拶

http://www.hospital.fujieda.shizuoka.jp/salutation.html

指定取り消しについては、言及されていないようです。




そして、


今日、大きなニュースが


ありました。


以前からウワサになっていた


産婦人科撤退です。

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産婦人科医退職へ 藤枝市立病院 休診の可能性も

2008/01/18  静岡新聞

http://www.shizushin.com/headline/20080118000000000007.htm

 藤枝市立総合病院(藤枝市駿河台、毛利博院長)の産婦人科医師3人が6月までに全員退職する予定であることが17日、分かった。市と病院は後任の医師探しに奔走しているが、現時点では非常に難航しており、産婦人科が休診となる可能性もある。休診 同病院の産婦人科は、平成18年には881件、16年には1100件を超える分娩を扱い、志太榛原圏域の病院では最多。子宮筋腫や子宮・卵巣がんなどの診察・治療も行っている。

 昨年12月に医師1人が退職。さらに、医師の派遣元の浜松医大の方針で残る3人の医師も今年3月末に1人、6月中に2人が退職、大学に戻ることが決まった。市と病院は浜松医大に地域医療への理解を求めるとともに、全国の医大に医師派遣を要請、院内で対策を協議している。10日の診療部会議では、産婦人科から「婦人科手術は3月で終了する」「分娩予約は5月分までとする」との提案があったという。

 毛利院長は「休診などの事態にならないよう、最大限の努力を続けている最中で、流動的な部分もある。その結果を見て適切な対策を決めたい」と話している。同病院では、保険診療報酬の不正請求で歯科口腔外科が昨年10月に廃止されたほか、医師の不足で内分泌代謝科も休診中、総合内科も初診受付時間を制限している。

 志太地域では、島田市民病院でも医師不足のため、平成16年8月から18年4月まで産科を休診した。再開した現在でも常勤医は1人しかいない。藤枝市立総合病院の産婦人科が休診となれば、6人の医師がいる焼津市立総合病院などに患者が集中することも懸念される。

 焼津市立総合病院の太田信隆院長は「藤枝が休診した場合、正常分娩は既存の医療機関が分担して受け持つことはできる。しかし、母体に異常が起こった場合は、小児科も含めてパンクする可能性は高い」とみる。既に地域の開業医と対応について意見交換を始めたという。

 一方、浜松医大産婦人科の金山尚裕教授は「大学病院も含めて産婦人科医の不足が深刻化する中で、全県的なバランスを考え、より困っている地域に人員を振り分けざるを得ない」と語り、「行政や自治体病院が一丸となって、病院や医師の集約化に取り組んでほしい」と要望している。

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こうやって、


保険診療の締め付けと


集約化という


ダブルパンチで


”国の思いどおりに”


地域医療は崩壊していくことでしょう。