中小企業の社長と同じである


個人事業、あるいは医療法人を開業した医師が


社会奉仕である無料検診や


社会的な貢献をし、


経済的なリスクを負って事業主になった割には


ほかの社長と比べても


”パッとしない”金額ではないでしょうか?





さらには、開業医は、


「朝も昼も夜も、休まず一人で働き続けろ」


と、朝日新聞は言い出す始末…(1)。





なにか、間違っていませんか?



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「診療所の年収 必ずしも高くない」

更新:2007/10/15   キャリアブレイン
http://www.cabrain.net/news/article.do?newsId=12435


 診療所開設者の年収は必ずしも高くない-。日本医師会は10月15日までに、「診療所開設者の年収に関する調査(2006年分)」の結果を公表した。個人立診療所開設者の年収を、勤務医師やサラリーマンと比較できるよう〝手取り年収〟で試算したところ、平均1,070万円で、中小企業の経営者等とほぼ同額であることが明らかになった。

 中央社会保険医療協議会(中医協)による「医療経済実態調査」の個人立診療所の収支差額を根拠に、従来から「個人立診療所開設者の所得が不相当に高い」という論調がある。このため、診療所医師の本来の収益源を減じる動きがあることから、個人立診療所開設者の所得を勤務医師等と比較して、その論調を検証する目的で調査が実施された。

 調査は、札幌市・東京都板橋区・山口県・鹿児島県の個人立診療所の開設者1,528人を対象に実施。537人から回答があった。

 診療所開設者の平均年齢は59.4歳。最も年収が高い55~59歳のデータで示すと、個人立診療所開設者の事業所得は2,043万円で、〝手取り年収〟は1,469万円だった。35歳以上の平均で見ると1,070万円。この平均値は、中小企業の経営者や金融・保険業の部長クラスとほぼ同水準だった。勤務医師との比較では、45~49歳でほとんど同じとなっていた。

 結果を踏まえ、日医は「中医協の調査では、個人立診療所開設者の年収は2,000万円以上と発表されているが、実際には平均で1,070万円だった」と指摘。その上で「個人立診療所開設者は、地域のさまざまな社会的役割を担っている上、事業者としてのリスクも抱えている。このような点を考慮すれば、個人立診療所開設者の所得がかなり高いという評価は適切ではない」と強調している。

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事業計画を書いてみると分かりますが、


”借金”は経費にななりません(ビックリ)。





利息のみが経費で落とすことが可能なのです。






つまりは売上から、


経費を引いて、


税金を引いて、


さらに、


残りから”借金”を


毎年、払わなくてはいけません。




普通の中小企業の社長と


(診療所の場合、


大抵は”中”企業ですらありませんが)

全然変わりないか、


悪いぐらいなのです。






大きな借金があるのに


その返済を考慮に入れないで


”収入”と報道されていたのでは


明らかな開業医たたきだと


思わずにはいられません。





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(1)
朝日社説「医療ビジョン―開業医は休日も夜も」 ついに狂ったか、朝日新聞

http://ameblo.jp/med/entry-10033270354.html