なぜですか、って
毎日新聞さん、
今度は医学生を叩く方針?
>県が中山間地域や島しょ部の医師不足を解消するため、
>卒業後に県の指定医療機関で勤務することを条件に、
>医学部生らに奨学金を提供する制度
条件がいやだったから、
ということではないのですか?
>今年度は定員枠を拡大するなど充実を図ったが裏切られた格好。
裏切られたって、
医学生が「裏切った」と?
>医師不足対策の切り札とも期待
切り札は、あえなく無効ということが
証明されてしまいましたね…。
>現在も出産が出来ない状況が続く。
…
ちなみに、卒後すぐの方が行かれても、
ほとんど出産に対応は出来ませんから。
>産科と小児科、麻酔科などを目指す全国の大学の医学生らを対象
つまりは、
”産科、小児科、麻酔科を志望する医師の卵を、
卒後、山間部や離島に送り込む奨学金制度”
ということなんですね。
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医師不足:過疎解消策、県の奨学金応募ゼロ 医学生さん、なぜですか? /広島
毎日新聞 2007年10月3日
http://mainichi.jp/area/hiroshima/news/20071003ddlk34040364000c.html
◇昨年度は2人の枠に3人が申し込み
県が中山間地域や島しょ部の医師不足を解消するため、卒業後に県の指定医療機関で勤務することを条件に、医学部生らに奨学金を提供する制度で、今年度の応募者がいないことが分かった。同制度は県が昨年度に始め、募集定員を超える応募があった。今年度は定員枠を拡大するなど充実を図ったが裏切られた格好。医師不足対策の切り札とも期待されているだけに、何とか応募者を得ようと対策に乗り出している。【吉川雄策】
◇指定地勤務で返済免除--月額20万円、定員増やしたのに
県医療対策室によると、県内の中山間・島しょ部の産科や小児科などの医師不足は深刻で、全23市町のうち、▽庄原市▽大竹市▽江田島市▽安芸太田町▽熊野町▽大崎上島町▽世羅町▽神石高原町▽坂町の計9市町では、現在も出産が出来ない状況が続く。
同制度は対策の切り札として昨年度に導入。産科と小児科、麻酔科などを目指す全国の大学の医学生らを対象に、月額20万円を支給し、卒業直後の臨床研修修了後に県指定の医療機関で、支給期間と同期間働けば返済を免除する。同様の制度は、今年5月現在で34都道府県が導入。中国地方では山口=月額15万円▽島根=同10~15万円▽鳥取=同12万円となっている。
06年度は募集2人に対し3人が応募。07年度は定員を4人に増やし、4年生以上の医学部、大学院生に加え、後期研修医にも拡げた。しかし、募集期限の7月末までに応募はなく、期限を延長し現在も受け付けているが、これまでに応募はない。県は、制度をもっと知ってもらおうと広島大医学部の教授らに説明するなど必死の取り組みを展開している。
同室の坂上隆士・主任主査は「医学部の医局が臨床研修修了後に中山間地域に派遣していた医師からは『地域医療を学べて地域との結びつきも強くなり、行って本当に良かった』との声を多く聞く。都市部の医療機関と違い、幅広い分野で学べるので医師としてプラスになる」と訴えている。問い合わせや応募は、同室政策医療グループ(082・513・3062)。
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医師になりたての時期に、
人里はなれた場所に送り込まれた医師が、
何らかの技能を身につけるのは
とても難しいことです。
また、医療裁判の判決でも再三指摘されているように、
日本で医療をするには、
「家庭医」では、何かあったときに
責任を取らされる可能性が大である、という事です。
専門医への転送を怠った、
とか
専門医にコンサルトすべきであった
という判例は枚挙にいとまがありませんが、
実際には、物理的にも不可能であることを
要求されている場合も多々あります。
家庭医を専門にして、
地雷を見分けるスペシャリストのもとで、
家庭医の訓練をするならいざ知らず、
単純に専門の無い家庭医では
訴訟の嵐になるか、
一生、僻地、離島で医師をするしか需要がなくなる
可能性があります。
>医学生さん、なぜですか?
答えは単純。
この奨学金制度に魅力がないからです。
私は逆にこう、聞きたい。
毎日新聞さん、なぜですか?
医療不信をあおり、
医療崩壊を助長し、
医療が崩壊すると
今度は、奨学金に集まらない医学生を責める…。
なぜ、自分自身を振り返らず、
医療関係者のみを悪者に
仕立て上げようとするのでしょう?
>医師不足:過疎解消策、県の奨学金応募ゼロ 医学生さん、なぜですか?
こんなタイトルでは、
医学生が悪いような印象を
与えるだけではないですか?
奨学金制度に人が集まらなければ、
集まらない人が悪いのですか?
それとも、奨学金制度そのものが悪いのですか?
もう、なんだかなー。
毎日新聞さん。