以前、


昭和の「太平洋戦争戦史」と


現在進行形の


平成の「医療崩壊史」


が酷似している、という記事を書きました。





いろいろとご意見もあると思いますが、


私はこの案を聞いてから、


「何か引っかかる」


と思っていたのですが、


それは(1)にある


景気循環論がこの「戦史酷似論」に似ているのに気付きました。





簡単に言うと、


人口動態の変化と


人生の周期を考えると、


ちょうど一巡りするのが「60-80年」。





昭和は64年までで、


平成と昭和の年号は


63年の開きがあります。


ちょうど一巡りして同じ悲劇が


医療の上に降りかかっているのでしょうか。








でも、ね…。


歴史は繰り返す。


一度目は悲劇として


二度目は喜劇として(2)。


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昭和15年 日独伊三国軍事同盟締結、大政翼賛会結成 

平成15年 マスコミ、医師名義貸し問題で医局制度を激しく攻撃


昭和16年12月 太平洋戦争勃発 真珠湾攻撃 

平成16年4月 新臨床研修制度開始、診療報酬改訂


昭和17年 6月 ミッドウェー海戦


昭和18年 2月 ガダルカナル島撤退 

平成18年2月18日 福島産婦人科医不当逮捕事件


昭和18年 4月 山本五十六長官戦死 

平成18年4月 診療報酬改訂 史上最大の医療費下げ


昭和18年 5月 アッツ島玉砕 

平成18年5月 「医療崩壊―「立ち去り型サボタージュ」とは何か」 発売


昭和18年 10月 学徒出陣 

平成18年10月 奈良県妊婦死亡事件


昭和19年 6月 マリアナ沖海戦 


昭和19年 7月 インパール作戦失敗 東条英機内閣総辞職

平成19年7月 参院選挙 自民党記録的大敗 しかし安部内閣は存続


昭和19年 8月 テニアン島、グアム島 日本軍玉砕

平成19年8月 奈良妊婦死産事件 ←現時点

昭和19年10月 レイテ沖海戦


昭和19年11月 東京発空襲


平成20年 2月 硫黄島作戦 (3月玉砕)

平成20年2月 沖縄県議会 4月から手当廃止 


昭和20年 3月 東京大空襲


昭和20年 4月 米軍沖縄上陸 

平成20年4月 診療報酬改訂 後期高齢者新保険制度開始


同      8月 原爆投下、終戦


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(1)大変面白い本です。


この本では景気の「80年周期」説


を唱えています。



ハリー・S・デント・ジュニア, 神田 昌典, 飯岡 美紀
バブル再来

(2)

マルクスの「ルイ・ボナパルトのブリュメール18日」

伊藤 新一, 北条 元一
ルイ・ボナパルトのブリュメール十八日 (1954年)