「がん治療認定」


また新しい制度がでてきましたが、


これを取らないと


ガンの治療が出来ないのでしょうか?






国策なのか、


「専門科ではなく


オールラウンダーを育てよ」


という動きばかりですが、


医学は絶えず進歩しており、


時代に逆行するように思えます。






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がん治療認定医を創設
4団体 治療、緩和幅広い知識


2007年5月25日 読売新聞
http://www.yomiuri.co.jp/iryou/news/iryou_news/20070525ik02.htm


 がんについて幅広い知識を持つ医師を増やし、全国どこでも、一定レベル以上の治療が受けられる体制を作るため、日本癌学会など3学会と全国がんセンター協議会は、「がん治療認定医制度」を創設した。

 来年1月に初の認定試験を実施し、10年で数万人の認定医を医療の現場に送り出すという。

 がん治療に関しては、臓器や治療法によって専門が細分化され過ぎ、患者が最善の治療法を探しにくいのが現状。学会ごとに認定医・専門医制度を設けているが、「専門以外は門外漢」という医師が多い。外科が専門で、放射線治療や緩和医療について十分な知識がなかったり、血液内科の専門でなければ、白血病などの治療法に疎かったりと、主治医によって、患者の病状にあった治療や情報にたどり着けない恐れがあった。

 また、地域によっては、専門医がおらず、その分野の最新の治療情報が手に入りにくいという問題も指摘されている。

 4団体は昨年12月、学会の枠を超えて、「日本がん治療認定医機構」を設立。がんの初期診療から緩和医療まで幅広く対応でき、最新の治療法も紹介できる医師を養成することにした。

 認定医になるには、がんセンターなど機構認定の病院で2年間の研修を行ったうえで、学会や機構が開催する教育セミナーで基礎的な治療法から患者や家族とのコミュニケーション方法までを学ぶ。さらに、機構の実施する試験に合格しなければならない。機構は「必要な治療を求めて、病院を渡り歩く『がん難民』をなくし、どこでも安心して、がん治療を受けられるようにしたい」としている。

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日本癌学会

http://www.jca.gr.jp/a01.html



によると、


会員数) 16,729名 (全部個人) 団体会員制無し


だそうですが、



>来年1月に初の認定試験を実施し、

10年で数万人の認定医を医療の現場に送り出すという。


全体の会員数が


1万6千人で、


認定医を


数万人り出す、



という野心的な計画です。



ほかの団体が


どのようなものか分かりませんが、




通常、学会における


専門医や認定医が


学会員の100%を


超えることは理論的にありません(笑)。




第一、


日本の医師数は


死んだ方を入れても(爆)、


27万人で(1)、


10年間で数万人の専門医とは、


医師の1割以上であり


かなり壮大な、


(あるいはかなり取りやすい(笑))


認定医制度になることでしょう。





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JBCT 日本がん治療認定医機構

http://www.jbct.jp/


なるものが担当するようですね。






セミナーが1万円、


試験が1万円、


認定料が2万円。





セミナーは明治大学で行うようで、


基本学会の専門医が条件のようです。


業績として癌関連の論文が1つ以上、


学会発表が2つ以上、



…って、


これ結構大変じゃないですか?


こんなの毎年数千人ずつ


10年で数万人も


合格者出せるんですか?






そして、


これをとっても


いつものように、


診察料加算とか全くなくて、


何にもならないんですよね、


多分。






本当にいけるんでしょうか?


この企画?





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(1)

医師等資格確認検索 厚生労働省
http://ameblo.jp/med/entry-10029634059.html


厚労省のシステムでは、死んだ医師も出てきます。

これが厚労省のデータでは、すべて死者もふくめて「医師数」としてカウントされていると思われます。



厚生労働省

http://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/ishi/04/kekka1-1.html


H16医師数