福島県大野病院 第4回公判について


情報をまとめてみます。



今回は院長が出廷して


証言されているようですが


「医師法第21条違反はない」


という主張が出され、現時点では、


検察はかなり厳しい情勢なのではないでしょうか?






周産期医療の崩壊をくい止める会のホームページ
第四回公判について(07/4/27)

http://plaza.umin.ac.jp/~perinate/cgi-bin/wiki/wiki.cgi?page=%C2%E8%BB%CD%B2%F3%B8%F8%C8%BD%A4%CB%A4%C4%A4%A4%A4%C6%2807%2F4%2F27%29




ロハス・メディカルブログ

福島県立大野病院事件第四回公判(1)、(2)

http://lohasmedical.jp/blog/2007/04/post_614.php

http://lohasmedical.jp/blog/2007/04/post_615.php



ある産婦人科医のひとりごと
http://tyama7.blog.ocn.ne.jp/obgyn/2007/04/post_d6f6_6.html



天漢日乗
福島県立大野病院事件第四回公判@4/27(しばらくこの記事をトップに表示します)→加筆あり

http://iori3.cocolog-nifty.com/tenkannichijo/2007/04/427_4ede.html


産科医療のこれから

http://blog.m3.com/OB_Gyne/20070428/_4_

http://blog.m3.com/OB_Gyne/20070428/_.._4_27_




まずは大野病院事件  

今後の予定 です。


産科医療のこれから


より引用させてもらっています。


第5回公判 5月25日(金):検察側の証人、摘出子宮を病理解剖した病理医
第6回公判 6月29日(金):検察側の鑑定書を書いた産婦人科医
第7回公判 7月20日(金):被告K医師本人
第8回公判 8月31日(金):弁護側からの証人尋問
第9回公判 9月28日(金):弁護側からの証人尋問



以下、本文中の被告であるK医師の


名前は伏せさせていただきました。


また、院長の名前も同様です。




OhmyNewsから。
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院長が事件当日の詳細を語る「21条違反なかった」
福島県立大野病院事件、第4回公判


OhmyNews 軸丸 靖子(2007-04-29 14:25)
http://www.ohmynews.co.jp/news/20070429/10588


 福島県立大野病院で2004年12月、帝王切開術を受けた女性が大量出血で死亡し、業務上過失致死と医師法21条違反(異常死の届け出義務)で同院産婦人科のK医師が逮捕・起訴された事件の第4回公判が4月27日、福島地裁で開かれた。

 裁判長が前回までの大澤廣裁判長から、鈴木信行裁判長に替わって初の審理。証人審問には同院院長と、手術で出血量の計測をした看護師が出廷し、当日の詳細を語ったが、いずれからも検察の主張を裏付ける証言は得られなかった。

執刀医の判断に委ねた

 今回、特に注目されたのは、病院の管理者である院長の証言だ。同院の院内安全管理マニュアルでは、異常死の届け出は院長が行うと定めているが、患者死亡後にK医師らから報告を受けた同院長は、「異常死ではないから警察への届け出はしなくていい」との判断を下している。

 公判では、院長から見た事件当日の院内の様子、やりとりの詳細が語られた。

 手術中に大量出血を起こした患者がいることを院長が知ったのは、手術が始まったおよそ1時間後の午後3時半ごろ。院長室の前で、事務職員に聞いたという。

「手術室へ向かうため2階へ上がると、ナースステーション横の採血室で職員が互いに採血し合っているのが見えた。(輸血が最寄りの血液センターから届くのを待てず)職員から採るのだから、これはよほどの出血だと思った」(院長、以下同)

「手術室へ入ると、患者さんは全身麻酔の状態で、麻酔医がパンピング(注入と吸引を繰り返す)動作を行っていた。手術台では、K医師がおなかに手を当てていた。あとになって、圧迫止血を行っていたのだと分かった。手術室内の動きは急で、心電図モニターは脈拍140くらい、血圧は上が60mmHgくらい。患者さんは失血性ショックの状態だろうと思った」

 大量出血では、血液内の酸素不足から細胞や臓器が機能不全を起こす。この失血性ショック状態を回避するためには止血・輸血をし、血管を収縮させて、血圧を回復させる必要がある。

 自らは整形外科医で、腹内の手術は専門外だという院長は、言葉を選びながら

「止血をする(ショック状態を落ち着かせる)ことがまず第一だと思われた。その上で(手術継続のために)、同院の外科部長に応援に入ってもらったら、とK医師に声をかけた。加藤医師ははじめ聞こえなかったようで、少し間があって、後ろにいた看護師にそのことを伝えられ、『いや、大丈夫です』と答えた」

と、状況を説明した。応援医師を呼ぶ必要性をそれ以上強調しなかったことについては、外科手術一般の通念として、執刀医が手術の指揮系統を持つものであることを強調。

「患者の全身管理については麻酔医が、手術の進行・管理には執刀医が、それぞれ権限を持っていると理解している。場合によって必要なら、麻酔科医が全身管理のために手術を止めることもできる。この手術では、その執刀医(K医師)が大丈夫だというのだから、任せた」

と、専門医の判断に委ねた経緯を語った。

「過誤があったという話は院内にもまったくなかった」

 血液が到着し、輸血を開始すると血圧は回復したため、院長は手術室を退室した。その後「ダメだったようだ」との連絡が入ったのは午後6時半ごろ。

「急いで手術室へ向かったら、更衣室へ入っていくK医師と会った。『どうだったの?』と聞いたら『やっちゃった』と。非常に落胆し、うなだれた様子で、ぼそっと言ったのを覚えている。(患者が手術中に亡くなるというのは)医師にとって最悪のこと。そういう思いを察して、ねぎらいの意味で『大変だったね』と声をかけたと思う」

 改めて、K医師と麻酔医から手術の経過について報告を受けたのは同日午後10時半頃から。同院のマニュアルは、医療過誤などによる異常死があった場合、病院長が警察へ届け出ることを定めている。院長は2人の医師に医療過誤がなかったかどうかを再三尋ねたが、2人ともないと答えたという。

「ちょうど別件で、12時前に県の病院局の管理者へ電話をかけることになっていたため、そこでも話して、医療過誤ではないから届け出る必要はないとの結論に達した。週明けの20日には、この件について院内検討会を開いたが、そのときも医療過誤があったのではという話は、院内にはまったくなかった」

 医療過誤はなく、異常死ではなかった。そのため、警察への届け出は必要ないと判断した。

 証言台で、院長はそう繰り返し、医師法21条違反を否定した。

大量出血の時間帯、よく覚えていない

 院長に先立って、午前中に証言に立った看護師には、大量出血を記録したときの様子について審問が集中した。

 特に、手術台からしたたり落ちる血液を膿盆(のうぼん)で受け、計測したというシーンについては、看護師も詳細を描写したが、それがどの時点、何時ごろの行為だったかについては「よく覚えていないが手術後半だった」と繰り返した。

 検察は、「癒着胎盤をクーパーを使って無理に剥(はく)離したことが大量出血につながった」と主張しているが、胎盤を剥離したのは手術前半のことであり、看護師からも、検察の主張を裏付ける証言は得られなかった。

 第5回公判は5月25日の予定。病理鑑定をした医師が証人として出廷する。

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以降は、


産科医療のこれから


を参考にさせていただいております。


というか、ほとんど丸写し(笑)。





いつも本当に、ありがとうございます。





次は朝日新聞。


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大野病院事件 院長「届け出不要」

asahi.com 2007年04月28日

http://mytown.asahi.com/fukushima/news.php?k_id=07000000704280004

 -術後の対応公判で証言 院内の手引きに従い-

 県立大野病院で04年に女性(当時29)が帝王切開手術中に死亡した事件で、業務上過失致死と医師法(異状死体の届け出義務)違反の罪に問われた、産科医K被告(39)の第4回公判が27日、福島地裁(鈴木信行裁判長)で開かれた。同院の院長は、病院のマニュアルに従い、院長が警察に届け出る必要が無いと判断したと証言した。

 公判には、検察側の証人として、S院長と、手術に立ち合った看護師が出廷した。

 S院長の証人尋問によると、女性が亡くなった04年12月17日の午後10時半ごろから、院長ら3人が、K医師と手術に立ち合った麻酔科医の2人から事情を聴いた。K医師らは「過誤にあたる行為は無かった」と報告したという。

 このため、院長は「医療過誤による死亡の疑いがある場合、院長が警察署に届け出る」という院内マニュアルの規定にあたらず、届け出の必要が無いと判断。マニュアルに従い、県の担当者と電話で協議した上、届け出ないことを決めたという。

 医師法は、死体を検案した医師に24時間以内の警察署への異状死の届け出を義務づけており、検察側は、K医師が届け出義務に反していると主張。一方、弁護側は病院のマニュアルに基づいて院長が判断しており、K医師が届け出る期待可能性は無いとする。

 院長によると、手術3日後の20日には、院長やK医師、麻酔科医らが参加する院内検討会を開いたが、そこでも医療過誤では無いとする結論に至った。

 院長は、その後に開かれた産婦人科医3人からなる県の事故調査委員会で、委員から「器具を使用して胎盤を無理にはがしたのは問題」と指摘され、初めて「医療過誤にあたるのではないか」と認識したという。

 院長が後日、K医師に対し、「クーパー(医療用はさみ)を使うのはいけないのでは」とただしたところ、「そんなことはない。ケースバイケース。剥離した時に筋っぽいところをちょっと切っただけ」などと話していたという。

 クーパーを使用した胎盤の剥離については「安易に使用し、無理やりはがしたのは問題」とする検察側と、「妥当な医療行為」とする弁護側が対立している。

 またS院長が手術室に入った際、女性が大量に出血していたため、K医師に応援の医師を呼ぶか尋ねたところ「大丈夫です」と断られたという。だが、輸血によって女性の血圧が回復したため、「生命の危機を脱した」と判断し、1時間後に退室した、としている。

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毎日新聞。

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大野病院医療事故:院長「医療過誤でない」判断、事故調指摘で揺らぐ--地裁 /福島

毎日新聞 2007年4月28日

http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/fukushima/news/20070428ddlk07040353000c.html

 県立大野病院で起きた帝王切開手術中の医療事故で、業務上過失致死と医師法違反の罪に問われた同病院の産婦人科医、K被告(39)の第4回公判が27日、福島地裁(鈴木信行裁判長)であり、証人尋問が行われた。事故を医療過誤ではないと判断した同病院の院長は、県の事故調査委員会で手術の問題性を指摘された際に「やってはいけないことをやってしまったのではないかと思った」と自身の考えが揺らいだことを明らかにした。

 同病院のマニュアルでは、医療過誤やその疑いがある時は院長が富岡署に届け出ることが規定されており、医師法でも医師自身が24時間以内に警察署に届け出ることが義務づけられている。院長は事故当日の夜、K被告と麻酔科医に事情を聴いたが「医療過誤にあたる行為はなかった」と答えたため、警察への届け出をしなかった。

 しかし事故調では、委員を務める産科専門医から「教科書的に言うと、器具ではがしてはいけない」とクーパー使用の妥当性を否定されたという。

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福島民友ニュース 。


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院長「過誤の認識なかった」/大野病院事件

2007年4月28日 福島民友ニュース

http://www.minyu-net.com/news/news/0428/news10.html



 大熊町の県立大野病院で2004(平成16)年12月、帝王切開で出産した女性=当時(29)=が死亡した医療事件で、業務上過失致死と医師法違反の罪に問われた産婦人科医K被告(39)=同町下野上=の第四回公判は27日、福島地裁(鈴木信行裁判長)で開かれた。検察側証人として同病院の男性院長と手術に加わった女性看護師の2人の尋問が行われた。

 院長は検察側の尋問で「当時、医療過誤の認識がなく、県の了解を得て警察に届けないことにした」と述べ、事件3日後の院内検討会でも問題を指摘する声がなかったことも明らかにし、異状死の届け出義務を定めた医師法21条に該当する認識はなかったと証言した。

 院長は大量出血が起きるまで帝王切開手術が行われていたことを知らず、知らせを受けて手術室に駆け付け、K被告にほかの医師の応援を提案したが「大丈夫です」と断られたことも証言した。

 女性看護師も手術台から血液が落ちるほどの大量出血が起きた様子を証言し、「その日の朝の術前会議でどのような事態になったら応援要請をするか明確ではなかった」と述べ、深刻な状態が起きた場合の病院内の態勢が不十分だったことを述べた。

 また、公判の冒頭で弁護側は、検察側が被告の過失を証明するため提出した文献について文献執筆者に意見照会したことを明らかにし、「クーパー(手術用はさみ)の使用は有用であり多様」などとする見解を提出した。

 次回公判は5月25日午前10時から。検察側証人で病理鑑定医が証言する。

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福島中央テレビ。


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大野病院裁判 看護師などが証言

福島中央テレビ 2007年04月27日

http://www.fct.co.jp/news/20070427#200704275181217



 大熊町の県立大野病院で帝王切開の手術を受けた女性が死亡した事件の裁判で、手術に立ち会った看護師と病院長の証人尋問が行われました。

 業務上過失致死などの罪に問われている県立大野病院の産婦人科医、K被告は、2004年の12月に、当時29歳の女性の帝王切開の手術をした際、生命の危険があったにも関わらず、無理に癒着した胎盤を引き剥がして死亡させたなどとされています。  きょうの第4回の公判では証人尋問が行われ、手術に立ち会った看護師は「手術中の被害者が大量に出血し、不安があった」と語り、「手術の間、加藤医師にあわてた様子は見られず、冷静な状態だったと覚えている」と証言しました。

 また、大野病院の病院長は、手術直後にK被告がうなだれた口調で「やっちゃった」と話し、とても落胆した様子だったと証言しました。

 さらに、警察に「異状死」の届出をしなかったことについては「当時は、医療過誤にあたるとは思わなかった」と述べました。

 次の第5回の公判は、5月25日に開かれます。
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最後に読売ですが、


すでにURLきれており、つながりません。

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大野病院事件、院長が出廷、証言
2007年4月28日 読売新聞
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/fukushima/news004.htm


「過誤なしの認識変わった」

 大熊町の県立大野病院で2004年、帝王切開手術で女性(当時29歳)を失血死させたなどとして、業務上過失致死と医師法違反の罪に問われた産婦人科医、K被告(39)(大熊町下野上)の第4回公判が27日、福島地裁(鈴木信行裁判長)であり、検察側の証人として同病院のS院長が出廷した。

 K被告が子宮から胎盤をはく離する処置に手術用ハサミを用いたことについて、「出血をコントロールできなくなる」と県の事故調査委員が話したのを聞き、S院長は「過誤はない」との当初の認識を翻したと明らかにし、「動揺した。やってはいけないことをしたのではないかと思った」と述べた。

 弁護側は公判後、「麻酔記録からも胎盤はく離中は大量出血していないのは明らか。その時点で、はく離を継続するとした判断に過失はない」とした。

 一方、医師に異状死体の届け出義務を課した医師法の規定に関し、S院長は「病院の安全管理マニュアルでは院長が警察に届け出る。医療過誤がないので届ける必要はないと考えた」と自身の判断だったことを説明した。


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【福島県立大野病院・産婦人科医不当逮捕事件 目次】

http://ameblo.jp/med/entry-10024180525.html