理解に苦しみます。
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新人医師の勤務で提言 日医会長、厚労相に
2007年4月4日 20時21分 東京新聞
http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2007040401000619.html
日本医師会(日医)の唐沢祥人会長は4日午後、柳沢伯夫厚生労働相と厚労省内で会い、深刻化している医師の不足や偏在に関し、研修終了後の新人医師が、医師の少ない地域や小児科、産科で勤務するシステムを行政と連携して構築することを提案した。
唐沢氏は「医師は毎年3000-4000人増えるが、どうしても専門分野、地域が偏る」と説明。その上で「臨床研修を終えたばかりの若い医師はまだ一人前ではない。もっと全般的な医療について勉強してもらいたい」と述べ、若い医師にとっても研修の機会になるとの考えを示した。
日医の地域医療対策委員会は3月に、医師の不足している地域での「勤務の義務化を考慮する」とした中間報告書を公表しているが、唐沢氏は会談後、記者団に対し「意欲をもって行ってもらえる評価システムが望ましく、義務化の制度をつくってほしいということまでは言っていない」と述べた。
(共同)
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唐澤会長と柳澤厚生労働大臣が会談
日医白クマ通信 No.628
2007年4月5日(木)
http://www.med.or.jp/shirokuma/no628.html
唐澤祥人会長は、4月4日、柳澤伯夫厚生労働大臣を訪問し、医師確保などの諸課題について、約1時間にわたり会談を行った。
この会談は、厚労省の要請に日医が応じる形で実現したもので、厚労省からは、「地域医療における医師確保等の問題に鑑み、勤務医の負担を軽減し、地域医療連携を推進するためには、開業医の果たすべき役割が重要である。具体的には、開業医の休日・夜間救急センターへの交代勤務、診療所のグループ化、研修体制の構築―などの取り組みが必要であり、地域医師会の協力が不可欠である」旨の発言があり、これらの取り組みに対する日医への協力依頼があった。
また、これに関連して、総合的な診療に対応できる、いわゆる「総合医」(以下、総合医)の養成について意見交換が行われ、その重要性が確認された。
唐澤会長は、地域における医師確保の問題に関連して、より緊密な診診連携機能の重要性を指摘するとともに、病診連携についても、診療所・病院間の役割分担の確認等も含めて、緊密な連携体制を整備することが必要であるとした。
また、新医師臨床研修制度の施行等により、医局講座制が機能しなくなりつつあることに触れ、行政と基幹病院が連携して後期臨床研修にかかわり、若手医師が展望の持てるシステムを確立することが必要であることなどを述べた。
さらに、へき地・離島医療等の対策に関しては、総合的な診療に対応できる診療レベルの高い医師の養成(総合医の養成)と、それらの地域に勤務した医師に対する、適正な評価システムの導入等の検討が必要であると指摘した。
総合医の養成については、厚労省は、地域における診療の一次的な窓口として、患者に必要な医療資源の振り分けを行い、将来的には、在宅医療ネットワークの要としての機能を期待しているなどと説明した。
唐澤会長は、地域における社会的役割を果たすためにも、総合医の養成は重要であると指摘。また、総合医の養成には、カリキュラムと研修体制を適切に構築することが必要であると強調したうえで、総合医の診療レベルが向上し、国民の総合医に対する意識が高まれば、総合医を目指す若手医師も増加するのではとの考えを示した。
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1.日本医師会は任意団体であり、新人医師の多くは加入していません。
申し訳ありませんが、
医師になって10ン年の私ですら、
日本医師会には加入しておりません。
つまり、
唐澤日医会長が言っていることは、
「自分とは関係ない人間について
あれこれ厚労省に提言という名の
『奴隷提供』をほのめかしている」
という事です。
2.一人前でない(=半人前)のものを、
いきなり実践投入することを
「学徒動員」
と揶揄しています。
>「臨床研修を終えたばかりの若い医師はまだ一人前ではない。もっと全般的な医療について勉強してもらいたい」
>若い医師にとっても研修の機会になるとの考えを示した。
えーと、マニアックで済みませんが
マリアナ沖の七面鳥撃ち
って御存知ですか?
簡単に書いて良いのかどうか分かりませんが、
第2次世界大戦中、
日本軍がアメリカ軍と繰り広げた
「マリアナ沖海戦」で、
多くの熟練パイロットが失われた中で
行われた、まさに「悲劇」の戦いです。
七面鳥のように簡単に打ち落とされる
日本軍の飛行機を見て、
アメリカ軍がつけた名前です。
置き換えてみると、
新人パイロット → 新人医師 (2年間初期臨床研修後)
脆弱な防弾設備 → 脆弱な教育システム、地方自治体のバックアップ (ほとんど存在しない場合もある)
という感じです。
なんだか、戦時中の日本軍のようですね。
さらに
患者さんの医療クレーム率の急増、
患者さんの病院コンビニ受診、
医療訴訟の急増、
弁護士数の急増
があり、
こんな中で、なんら専門性を養っていない
「国が言うところの、満遍なく基本的な医療を(3ヶ月ぐらいずつ)経験した医師」
が
「頼る指導員もなく」
「技術も上がらず」
「メリットになるようなキャリアアップでもなく」
「24時間コンビニ対応しなくてはいけない」、
「医療訴訟の地雷原」
をいきなり歩くことは、
「学徒動員」であり、
このままなら、「マリアナ沖の七面鳥撃ち」になる
と揶揄されても仕方ないことです。
さらに、研修医は
日本医師会に入っていません。
つまり、
日本医師会の会長さんが、
新人医師(後期研修医)に
「僻地に行け」
というのは、
「隣のオッサンが、『国のために死んで来い』」
というのと同じです。
日医が僻地強制した挙句、
ばたばたと医療裁判が起こったらどうするのでしょう?
だって、
2年間、3ヶ月おきにぐるぐる
各科を回っただけの研修医が、
なんのフォローもなく、
中堅医師ですらしり込みするような
僻地救急の激戦に飛び込め、
と言っているのです。
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厚労省が育てている
「初期臨床研修医」はもう巣立っています。
お望みの技量が身に付きましたか?
だって、
あれだけ古い研修はダメだ、
って、あれだけ言ったではないですか。
旧制度をぶち壊してまで、
新しい技量を身につける制度を
作ったんですから。
精神科志望の医師にも
「外科研修必須」
にしていたぐらいですから。
きっと、医局を破壊してまで作った
「初期臨床研修医制度」で
育った「研修医」が、素晴らしい研修で
中堅医師もビックリするような技量で
今までの医師の何倍も優れた医療をすることでしょう。
…え、
違うのですか?
厚労省さん?
知らないおっさんが
「僻地に行け」って言ってるって?
だれですか、それ?