2月7日の予算委員会で、


福島県産婦人科医不当逮捕事件



堀病院 助産師問題


が取上げられました。






民主党、枝野議員の質問で、


柳沢厚生労働大臣が答弁をしております。




非常に重要な案件だと思われますので、


当ブログで、


有志の方に議事起こしをしていただいております。





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あくまで現時点でのコメントです。


僻地の産科医さん、本当にご苦労様でした。


私の情報はコメントでのものしかありませんので、


後日訂正する可能性があります。


御了承下さい。


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まずは、記事起こしに参加してくださる方々、


この記事を読んでいらっしゃる方々に深く感謝を述べたいと思います。


本当にありがとうございます。




ブログ管理人としては


「記事起こしを読者に頼むなんて、


こいつ何言ってんだ?」


といわれても仕方ないところであります。




ただ、私自身は非常に危機感を持っております。





医療崩壊に直面した現在こそ


国政に対して有効な組織を持たない我々医師が、


主導権を持って医療制度を動かすことの出来る


極わずかなタイミングの一つかもしれません。





医師を増やせ、

だけでは低賃金で買い叩かれる可能性があります。


医療費を自由化しろ、株式の参入を認めろ、

では外資、保険業界の参入で、それこそハゲタカに骨までしゃぶりつくされる可能性があります。


このまま厚労省のいいなり、

では、それこそ医療は崩壊し、焼け野原になるでしょう。




国政に、きちんとした


将来のプランを提示できる優秀な人が必要です。


それも早急に。












日本医師会は自民党に献金しても


ドンドン医療費を削られるだけで


まったく恩恵を受けておりません。


看護協会に押し切られております。






武見議員(厚生労働副大臣)は、


とうとう日本医師会長だった


お父様の御威光を食いつぶし


各地で反旗が翻りそうです。


東京日和@元勤務医の日々
[奈良の謀叛:奈良県医師会を応援する]

http://blog.m3.com/TL/20070209/2





武見議員が救世主でないことは確かなようです。


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今回の柳沢厚生労働大臣の答弁です。


「産科の医師減少は出生数減少の問題。出生数あたりの医師の数は横ばいである」


出生数あたりの医師数は横ばいなんですか?

「産科は出生数が減っているから。外科は専門化しており、呼吸器外科や消化器外科などを足すと外科総数はかわらない」


外科の総数は変化していないのですか?

「とにかくネットワーク化、効率化だ。出生数が減っているから仕方ない」

とにかくなにをネットワーク化するのでしょうか?

日本医療が非効率、というのは経団連の意見?


日本医療は、きわめて安い医療費(先進国最低)で

最高の結果を出しています。


いわば、世界でもっとも効率の良い医療体制です。


なにを効率化しろと?



「第三者機関で解決したい」

「一般的な話では医事紛争には第三者機関が必要。来年度めどに厚労省として取組みたい」

来年度が終わる前に、医療崩壊が終了していると思いますけどね。


「無過失補償でも解決をしたいと思っている」


これに関しましては、


新小児科医のつぶやき


無過失補償制度の続き

http://d.hatena.ne.jp/Yosyan/20070209



無過失補償制度と医療機能評価機構

http://d.hatena.ne.jp/Yosyan/20070208


をご参照下さい。



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今回の予算委員会答弁からするに、


厚生労働大臣は、いまだ

医療に対して全く無策

としか考えられません。




このような大臣が


「生む機械」の失言を、仕事で返すなどとは

チャンチャラおかしい

としか思えません。



厚生労働大臣として不適格ではないでしょうか。



こんな大本営発表のような


認識しかないのなら、


日本医療はつぶれるでしょう。


(注:次の記事で書く予定です)





あるいはワザと医療をつぶしているのかもしれません。




潰れた後がとってもおいしいですからね。


「医師が悪かった」と医師を悪役にして、


医療を救う「救世主」を気取って


生保、外資系の企業が参入することでしょう。