ネット上での名作を再掲させてもらいます。




勤務医はパンダ 悲しい創作童話「パンダと白熊」

http://ameblo.jp/med/entry-10018913157.html


第5話は、


他科医の惨状 最後のくだりは舞鶴市長発言

でしょうか。



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「パンダと白熊」 第五話

http://society3.2ch.net/test/read.cgi/hosp/1161464893/63

63 :卵の名無しさん :2006/10/22(日) 15:35:59 ID:zTnbVaz40

動物園では相変わらずパンダがいじめられていましたが、

他の動物たちへのお客さんの態度も少しずつ変わり始めていたのです。

石を投げたり、「餌ばかり食べやがって。動物のくせに」と罵声を浴びせたり。

中には、動物園の入場料を払わずにショーを見て、動物を蹴飛ばして帰る人もいました。

こういう人たちが来ても、あとで村長さんが代わりに餌を持ってきてくれたので、

なんとか動物たちは我慢してショーを続けていたものです。

ある日、動物園では子供に人気のあったゾウがテレビをつけると、

画面の中ではミノムシがいっぱいぶら下がって話をしていました。

「動物園のショーのプログラムは、ひゃくパーセントねつぞうです」

「ショーが気に入らずに怒るお客さんがいますが、すべて動物の手抜きのせいです」

「動物は、餌ばかり要求してお客さんのことなんか考えていませんよ」

ゾウはくやしくて泣きました。

いつの間にかテレビの周りに集まっていたトラ、ライオン、シロクマ、イタチ、ゴリラも、

みんなみんな泣きました。涙が枯れても、泣き続けました。

その夜、ゾウが檻を壊して逃げました。

それを見たパンダも、ようやく腰を上げて走り出しました。

他の動物も、みんなみんな逃げました。

朝になって飼育員が動物園に来たら、もうそこには何も残っていませんでした。

お客さんは「ショーを、見せろ。俺たちは、ショーを見るけんりがある」と怒りました。

ミノムシも「村のための動物園なのに、動物は責任感がない」と叫びました。

でも、次の日になっても、次の年になっても、もう動物たちは戻ってきませんでした。

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個人的なお話の追加です。





困った村長は言いました。


「動物を『確保』しろ!


どんなことをしても良いから『確保』だ!」




村の人はいいました、


「署名よ、署名。これで集まらない動物なんて


信じられないわ」


でも、どうしたら署名で動物があつまるでしょうか?





村の掲示板にも色々なことがかかれました。


「動物は養われていることを忘れてはいけない。


土下座して、与えられた食べ物を食べるべきだ」


「いままでの動物は無能でした。


全員いなくなった方が新しい動物を集めやすくて良いです」




動物たちは、今までの苦労も分かってもらってないと知り、


もう絶対に戻らないと誓いました。




そんなところにどんな動物が行くでしょうか?


動物はみんなでそんなところを馬鹿にして


「聖地」と呼びました。


あっという間に、そこらじゅうが聖地になってしまいました。