ついにきましたね。


ネタ元は


東京日和@元勤務医の日々

http://blog.m3.com/TL/20070202/4

です。


いつも大変お世話になっております。







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松井病院が自己破産 診療報酬改定で収入減 洞爺湖町

http://www.hokkaido-np.co.jp/Php/kiji.php3?&d=20070201&j=0045&k=200702012942

北海道新聞  2007/02/01 13:50


 【洞爺湖】胆振管内洞爺湖町川東で介護・療養型老人病院「松井病院」を経営する医療法人円友会(松井亮理事長)は一日までに、札幌地裁に自己破産を申請した。東京商工リサーチ室蘭支店によると、負債総額は約二億七千万円。九十八の病床はほぼ満床で、入院患者の受け入れ先が決まるまで営業を続ける。

 同支店によると、同病院は一九九一年三月に開業。患者が動物に触れて心や体の回復を図るアニマルセラピーを道内で初めて導入するなど積極的な経営を進め、二○○六年六月期の収入は六億六百万円に上るなど、安定した業績を確保していた。だが、相次ぐ診療報酬改定などの影響で、○六年後半から収入が激減し、資金繰りが悪化した。


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療養型老人病院が


満床でもつぶれる


ということが


分かってしまいました。







分かりきっているのは


国が医療費を出さないから。








なぜ?


それは、国が料金を決めているからです。









「病院が満床でも自己破産するほど赤字」


というのは


ホテルで満室でも赤字



満員のすし屋で自己破産


とか


ドーム一杯のお客さんでつぶれた


という感じです(苦笑)。


考えられないですよね。






>患者が動物に触れて心や体の回復を図るアニマルセラピーを

>道内で初めて導入するなど積極的な経営を進め、


しかも、経営努力をしている病院だったようです。


それでも自己破産するなんて。










日本全国、ほぼ一律の料金体制ですから


日本中の療養型の病院がつぶれる寸前


という事ですね。







このままなら、すぐに


療養型クライシス

療養型病院、連続倒産

老人クライシス


がきます。


本当にすぐです。














厚労省は


「医療費が高いのはベットが多いからだ!」


と聞きかじりの外国論をぶち上げて(1)、


2011年まで思いっきりベット数を削る予定です(2)。








もう、どこにも逃げ場はありません


医療費という唯一の収入を絞られ、


療養型病院は


ただ、叩き潰されていくのです。






ベットが適正な数になるまで。


生かさぬよう、殺さぬよう。











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(1)

すでに崩壊ですらない いまだ生きる「医療費亡国論」

http://ameblo.jp/med/entry-10019868542.html


(2)

何が医療現場を疲弊させるのか 濃沼 信夫 東北大学大学院教授・医療管理学

http://ameblo.jp/med/entry-10019312788.html


医療費さらに抑制へ 経済財政諮問会議

http://ameblo.jp/med/entry-10019963693.html