いわずと知れた


パームシリーズ。






え?





知らない…?




それはある意味



うらやましいです(苦笑)。







知るなら今が


一番良いタイミングかも知れません。




なぜって、


それは超長編だからです。







パームシリーズは


あと残すところ


2話になりました。






2011年には完結


というお話です。






一ファンとして


こんなに待たされた本って


ほかにあまりないですよ…。







でも、本当は終わって欲しくないような


そんな気もします。






足掛け24年間、


パームファンの方も、


今知った方も


ぜひ注目してみてください。








作者は獣木野生さん


以前は伸たまきさんでしたが


改名されました。


検索をかけるときは


両方の名前を使うといいかもしれません。







最初の連載は1983年からスタートしていますので、


今年で25年目になります。




なんたって、 人生そのもの。


研修医の年齢とおんなじぐらい


連載されているんですから。





例えば、


第7話の「愛でなく」 は



制作10年、コミック12巻の



大作になっています。




公式HP

http://www.magiccity.ne.jp/~bigcat/index2.html

ウィキペディア 獣木野生

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%8D%A3%E6%9C%A8%E9%87%8E%E7%94%9F




第0話 お豆の半分

第1話 ナッシング・ハート

第2話 胸の太鼓

第3話 あるはずのない海

第4話 スタンダード・デイタイム

第5話 星の歴史

第6話 オールスター・プロジェクト

第7話 愛でなく

第8話 午前の光 ←最新コミック

第9話 蜘蛛の文様 ←今連載中

第10話 TASK<タスク>





第0話 お豆の半分は、

作者も言われているように

レヴェルがあまりよろしくなく、

しかもストーリーを

端折ったものです。


イントロとしては

第1話 ナッシング・ハート

がいいと思いますが、


個人的には

第3話 あるはずのない海

第4話 スタンダード・デイタイム

第5話 星の歴史

第6話 オールスター・プロジェクト

第7話 愛でなく


のどこからでもいいので


読んでみるのがよろしいかと。

「傑作だ!」


と先入観を持って読むと


だんだんはまってくるに違いありません(笑)。






↓この3冊が


第8話 午前の光


になります。









最新巻。


「午前の光」からいきなり出てきた


ローダ・キャラハン


押しの強い美人。


性別は女性だが、


性格はお兄さん、


というよりオヤジ(苦笑)。


お仕事はFBI。




クリックするとアマゾンに飛びます。

獣木野生
パーム (29)


長髪の彼が

カーターさん。

日系3世の元医師です。


現在は私立探偵。


感情豊かな、さそり座(笑)。






って、やっぱり私も


彼のことを「さん」付けで

読んでるのに気付いた。


作者のHPのカーターの欄

http://www.magiccity.ne.jp/~bigcat/c_data/p/Carter.html


●「さん」付けのなぞ
あなたはカーター・オーガスを何と呼んでいますか?
作者の周りの友人、編集者、手紙をくれる読者の人の大部分は「カーターさん」と呼んでいる。「なぜだかわからないが“さん”を付けてしまう」そうだ。やっぱり相手がおじさんだからか、それともカーター自身がプライトな紳士だからか?
ちなみに作者も20代くらいまでは「カーターさん」と呼んでいました。最近は「カーター」だけど・・・。だってやっこさんもう年下だしね。

獣木野生
パーム (28)



ドイツ系アメリカ人の主人公

JB、ジェイクことジェームス・ブライアン。


隠れている片目は

かっこツケではなく

失明している。


天才だが、

カーターの助手

つまり私立探偵助手が

いまのところ正式なお仕事。

獣木野生
パーム (27)


彼らが織り成す人間模様。


多くの人が出てきますが、


彼らはみな真面目。





一生懸命生きようと


頑張っています。


おかしく、楽しく、元気に。


人生の一大叙事詩になっています。








ご本人のタイムテーブルには


今後の予定と、


「お別れ」の挨拶が書かれています。













2011年、


最終話が終わっちゃったら


どうしよう?




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http://www.magiccity.ne.jp/~bigcat/TIME.html

PALMは2006年7月、第8話「午前の光」の完成をもって本文探偵編が終了し、最終制作段階に入りました。
最終話「蜘蛛の紋様」と「TASK」は2011年の完成を目指しています。


(中略)


さて、人間同士がきちんと礼を交わして別れることは意外にまれです。特に作家には決まった退職年齢もなく、読者に改まって感謝を述べる機会もそうありません。
わたしは長い物語を書いているので、話が終わるときには、ずっと読んでくれた人にきちんとお礼を言いたいものだと常々思ってきました。そして今その時が来たようです。

もちろんPALMはあと2話残っていて、そのあとも書くものが残っていますが、人間同士が互いに別れを言い損なうのは、もちろん前もって言っておかないからに他ならないわけで、わたしはこの最終段階の区切り、最後かも知れないチャンスを逃すべきでないと決めました。

考えてみるとわたしの周囲にいる人間は息子以外ほとんどわたしの作品を読まないので、ずっと読んでくれた人とは、たとえ一度も会うことがなくても、ある意味深いつながりがあったと言えます。作家から読者への通常のお礼の言葉は「長い間ご愛読ありがとう」ですが、そんな言葉は大して意味がない。


覚えている人がいるかどうか、わたしはいつかどこかで、PALMが終わるころには何らかの人生の秘密、すべてのわけにたどり着きたい、それをできればみんなと分かち合いたい、と書いたことがあります。
すべてのわけにはやや早すぎるものの、PALMのおかげで今までいろいろな発見があったことはありました。そのひとつで比較的最近のものをここに書いて、感謝を表したいと思います。


それは幸せになる方法です。
多くの人が幸せを求め、まだ来ぬ幸せを待ちわびていますが、幸せの厄介なところは非常に気付きにくいものだということです。蜃気楼のように遠くにいる時はよく見え、近くではまるで見えなくなってしまう。見えないそのわけは、もちろん自分がその中にいるからです。
わたしを含め、わたしの知っているほぼ全員はすでに充分幸せですが、それを自覚し謳歌している人間は少ない。


どうか今の幸せをのがさないでください。


うちのキャラのひとりが「地獄は死んでから行くところじゃねえ。ここが地獄なんだ。」と言ったことがありますが、それは忘れてください。
「天国は死んでから行くところじゃない。ここが天国だ。」の間違いです。
要するにどっちも事実なわけですが、どうせなら天国を多めに認識してください。
幸せは未来や遠い場所にはない。今ここにあることに気付いて、どうか心ゆくまでそれを味わってほしい。
悪い習慣を遠ざけ、良い習慣を続け、なるべく健康で、五感を研ぎ澄まし、全身でそれを感じてほしい。できれば毎日満ち足りた気分を味わってほしい。
それがわたしの願いです。


おかげさまでわたしの人生も、自分の想像をはるかに超える幸せなものでした。いつも新しい何かにチャレンジする幸せ、難しいハードルを克服する幸せ、何かに命をかけて燃えるように生きる幸せ、無防備に深く激しく愛する幸せを味わった。
今までとこれからのPALMを通して、この幸福をあなたと分かち合えたらと思います。


みなさんの輝く日々を願って。


2006年7月
獸木野生
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今、ここにある幸せ。


ぜひ、手にとってみて下さい。