あたしは彼の頭の回転が速いトコが好きなんですよ、たまらなく | Sadistic Erotomania

あたしは彼の頭の回転が速いトコが好きなんですよ、たまらなく

いつもの帰り道とは違う帰り道を、終電間際に根岸さんと歩いて帰る最中、
彼がエラく肌触りのイイ上っ羽織りを着ていたのに気付き、
気持ち悪い感じに、
無言で触らせて貰っていたら、


植え込みの中から、「シュー…シュー…シュッシュー…」


って聞こえてきて、
わたしはそれを、「何か得体の知れない生き物がいる!やられる!!」と認識してしまったがために、

あろうことか、



「きゃあ!」


っつって。




「きゃあ!」っつって!!



上っ羽織りを触っていた勢いで、若干、 身 を 寄 せ な が ら 、 的 な !!!






『なになに、何にビックリしたの、今?ねえねえ、めちょさんビックリしちゃったの?』
「…いいえ、まったく」(能面)


『そうか、そうだよね!……ところで、意外な一面を見てしまい可愛いトコロもあるなーって思われるのと、驚くリアクションがすんげーうまいなー、まるで本気でビックリしちゃったみたいな天才的リアクションが出来る子だなーって思われるの、どっちがいいかな?』

「キミには内緒にしていたけど、実は1年浪人してて、その間、上島竜兵に弟子入りしてたんだ」(能面)

『ほんと!?そうかー、竜兵はリアクション王だからなー、そりゃうまいわなー、きゃあ!っつって驚いたとこなんて、まるで夜道が怖くて些細な物音にも敏感に反応してしまう女の子のようだったよー、すごいなあ、キミは!』






泣き真似をして、彼の社会的地位を脅かしておきました。