maffin、29回目の月の日ですClover+゜


先週末からようやく少し春らしい陽気の東京でしたが、

今日はまたシトシト雨です葉っぱ



先日スペースシャトルの山崎直子さんが無事に帰還しましたねおわた


日本人で二人目の女性宇宙飛行士とか、

宇宙での重責なミッション成功とか、
それはそれは素晴らしいことですきら


でも、それよりも無事帰還されたことが何より。
ご家族はどれほどホッとし喜ばれたことでしょう。



で、こんな素晴らしい話と私の話を結び付けて恐縮だけど・・・


過去記事にも書いたように、
maffinと一緒に帰省した中で、数回飛行機に乗りました。

色んな心配はもちろんあったけれど、
当初は飛行機云々よりも乗り物酔いが一番心配でした。

薬を飲ませて「よし、とりあえず。」って感じで。
もちろん無事に到着して顔を見るまでは色々と気が気ではなかったけど、
それも乗り物酔いを心配してのことが大半でした。


でも回数を重ねる毎に、飛行機移動そのものの心配がトップに…。

そう、事故のニュースを聞いたんです。
確かパグちゃんだったと思います。
パグちゃんを筆頭にお鼻のペタンとしたワンコは弱いらしく、
それ以来、その種のワンコは夏場の同乗ができなくなったんですよね。


maffinはアメコなのでお鼻は一応あるけれど、
そんなこと聞いたらそりゃ他人事じゃありません。

それに、何度か乗るうちにmaffinは飛行機が大嫌いになり、
薬を含ませて食べさせていた大好きなおやつもパンも食べなくなり、
しまいには空港に着いただけでブルブル震えるようになっちゃったんです。



2005年、夏のことでした。
この時、既に事故の話は聞いていて
本当は飛行機を止めて新幹線で帰るつもりだったんです。


持ち込みできるサイズのバリケンを買って乗車券を手配。
東京~小倉という長時間を一気に凌げる自信がなかったので(私に)
ほぼ中間地点の大阪で一泊するプランで、ペットOKのホテルも予約して・・・。


ところが・・・
持ち込みできるサイズのバリケン。
サイズは確認して買ったので入れることは入れるのだけど、
ケージ慣れしてないmaffinは嫌がって嫌がって、
しかもサイズがギリギリ過ぎて身動きが取れない。


   こりゃ無理かな・・・


これより大きくなると持ち込みサイズ規定オーバーでNG。


   どうしよう・・・
   もう帰省は数日後・・・


この時、新幹線で帰ること自体にも親は
「飛行機で帰ればいいのに・・・わざわざ・・・」って感じで。
これで「ケージが持ち込めないから帰れない」なんて言えないし。

悩みに悩んで

『これで飛行機はラストにするから、頑張って』
という、すがる思いで飛行機にシフト。


楽しみな帰省が一転して不安モードで、

今回の帰省は見送ろうかとずっと悩んでました。



でもあっという間に当日。


もう心を決め空港に到着。

車で空港まで行ったので変わりのなかったmaffinですが、

ロビーに入ろうとすると病院の入口でするように足を踏ん張って拒絶。
こんなことは初めてだったのでビックリと同時に不安が増し・・・

でもとりあえず心を鬼にして(←鬼にするところじゃない)中へ。


・・・と、不安で仕方ない気持ちに更に拍車をかけるかのように、
『夏場のペット持ち込みについて』という例の警告板が出ていて。


   あ~もう、どうしよ・・・


どうにもならない気持ちのまま搭乗手続きをするためにカウンターへ。
チケットカウンターゾーンの中までmaffinとは入れないので、
係の方に頼んで手続きをお願いし入口で待っていました。

と、私の不安が伝わったんでしょうか、

maffinがガタガタ震えだしちゃったんです。


   ヤバイ。
   やっぱり止めるべきか・・・


係の方が戻ってきて、とりあえずmaffinを落ち着かせなくちゃと外へ。
とりあえず乗り物よいの薬を飲ませる時間だったのと
その薬はリラックス効果もあると聞いていたので、
もうとにかくどっちにしても飲ませました。
(液体のお薬なんだけど、しみ込ませたパンも食べてくれた。)

そしてずっと撫でてるうちに震えも止まって、

フセしたままちょっとウトウト眠たそうになって。


そんな感じでしばらくまどろんでるうちに搭乗時間も迫ってきたので、

これで又中に入るのを嫌がったり又震え出したらもう止めようと思い、
再度中へ。


今度は嫌がらず震えも大丈夫な様子。
たぶん薬が効いてきてトロンってなってるんでしょう。

そしてケージにも多少嫌がりつつ入ってくれて・・・

預けてしまったらもう後に引けない状況・・・

もう祈るしかない。
不安も何もかも過去最高潮・・・。


搭乗中はそりゃもう手に汗握りっぱなしで(まぁ、いつもなんですけど)
嫌いなケージやワケのわからない不安etc…はもちろん、

まず離陸の加速と轟音と傾斜。

飛行中の揺れ。

客室から下の貨物室伝わってるであろう騒音。


・・・余談ですが・・・

maffinは雷とか花火とか、うるさい車やバイクの騒音は全然平気なのに

階上の騒音にとっても敏感で、凄く驚くし怯えるんです。

これってきっと飛行機のトラウマなんじゃないかと。

ワゴンをゴロゴロ動かしたり人が歩く音も意味不明でしょう。

狭いケージに閉じ込められて

真っ暗(たぶん)な所ですごい音がして斜めになったり滑ったり揺れたり、

そりゃトラウマになりますよね。


本題に戻って・・・

一時間半余りの飛行時間・・・

何て長いの・・・

出されたドリンクも・・・飲んだけど(飲んだんかい!)

もう何もできなくて(することないし)ただ祈るのみ。

そして一番の恐怖であろう(勝手な想像だけど)

着陸の衝撃、逆噴射と轟音とブレーキ。



   あーもうやだー逆噴射ってほんっと最悪ムカ

   maffin大丈夫だからね、もうすぐだから頑張って!!!


心の中は祈りっぱなし。。。


ようやっと飛行機から降りて、ドキドキMAXで受取所へ一目散。

ペットは手荷物でも一番に出してくれるし、

狭い空港なので目と鼻の先にスポットがあるからなおさら早い。

なのに何だかなかなか出てこない。


   遅いよ、何よ、何かあったの???


もう生きた心地がしない。


   早く!早くしてーーーーー!!!


入ってくるはずのドアを怖いくらい一心に見つめて・・・


   きた!!!!!

   maffin?   見えないしー(´□`。)

   けど一人で持ってるし普通にこっち向かってるし大丈夫でしょ?


ようやくmaffinが見えた!!!

   いた!!!


ようやく近くまで来て顔を見たときはもう安心してグッタリ。(maffinもきっと。)
泣いてたのか気圧のせいなのか、

目尻がちょっと垂れてて疲れたお顔をみてウルっときた。


でも先に帰省していて一緒に迎えに来てくれた姪っ子の姿をみて喜び、
車中でおやつを嬉しそうにもらう顔を見てようやく笑顔と血の気が戻りました。



そしてその時ラジオから流れてきたのは
野口さんがシャトルで無事地球に帰還したニュース。


こっちも無事に帰還したよ・・・みたいな。


すっごくそれが印象に残っていて、帰路の不安はもちろん過りつつ、

無事に帰省できた安心感で本当に嬉しかった。



先日の山崎さんの帰還のニュースを見てあの時を思い出したのと、
ご家族の不安を思うと本当に涙が出る思いでした。
(スケールが違い過ぎますが。)


もちろんその帰路もまた大変な疲労感だったわけだけど、

この時で飛行機での帰省は封印。
冬に初めて車で帰省をしたのでした。


車での帰省は、今度は親に同じような不安をそれは長時間与えてしまって

本当に本当に申し訳なかったと思っていますが・・・

極論、飛行機だっていつ事故があるかなんてわからないし。


ずっと傍で移動できる安心感。

車が大好きで終始リラックスして安心しきったあの子の姿。

それまで何度となく飛行機での恐怖と不安に耐えてくれた上に、

一人では到底凌げなかったはずの長距離を支えてもらいました。


無事に到着しなくちゃという緊張感に写真を撮る余裕もなく、
助手席に座るあの子の写真一枚だけしか残っていません。

でもmaffinと私の心に永遠に残る、

本当に本当に素敵な想い出のひとつですぽっ




つまらない話なのに超長文になってしまいました。

全部読んで下さってありがとうございました。




*ハートご訪問ありがとうございました *ハート