■【モラハラ・DV・性暴力】心に寄り添う講演会~その1 | 精神科医名越康文監修カウンセリングルーム~メンタルケアサロン『ピュアラル』のピュアブロ(カウンセリング・東京都渋谷区広尾)

精神科医名越康文監修カウンセリングルーム~メンタルケアサロン『ピュアラル』のピュアブロ(カウンセリング・東京都渋谷区広尾)

精神科医名越康文監修カウンセリングルーム
メンタルケアサロン~ピュアラル
(カウンセリング・東京都渋谷区広尾)
のカウンセリング・メンタルトレーニングに関する
メンタルサポートブログです。

こんばんは

ピュアラル・代表カウンセラーの小高千枝です。




先週の土曜日に開催されました

特定非営利活動法人しあわせなみだ主催のシンポジウム



信じているよ、あなたの力を

『暴力に遭った人に寄り添うこと』



こちらで基調講演をさせて頂きました。


小高千枝(おだかちえ)の『メンタルビューティー時間』(ピュアラル代表カウンセラー・東京都渋谷区広尾)-image




秋の行楽日和にも関わらず、志の高い多くの皆さまにお集まり頂き

貴重な場を与えてくださった『しあわせなみだ』代表の中野さんを

はじめ、スタッフの皆さまへは心より御礼申し上げます。



公でお話をさせていただけること。

カウンセラーとして臨床の現場を通し、感じていることを嘘偽りなく

お伝えさせていただける場があるということは

本当にありがたいことです。


小高千枝(おだかちえ)の『メンタルビューティー時間』(ピュアラル代表カウンセラー・東京都渋谷区広尾)-image


(左から。。。松浦さま、しあわせなみだスタッフの山岡君、私、山本さま)


私以外にもトークセッションでは
松浦薫さん(矯風会ステップハウス施設長)
山本潤さん(SANE 性暴力被害者対応看護師)
ともご一緒させて頂き
それぞれの立場の見解を伺うことが出来、非常に学びを深めることにも
繋がりました。


私からは
臨床の現場でのお話がメインとなりましたが


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①被害者、加害者に対するピュアラルの取り組み


②絡み合う心の問題


③弁護士・医療機関との連携、サポート


④加害者男性への働きかけ


⑤最後に。。。私たちがやるべきこと



についてお話をさせて頂きました。


特に②と④に関しましては臨床の現場経験を色濃くお伝えすることに
なりましたが、


ピュアラルへカウンセリングを受けに来られる
DV・性暴力に関するご相談者の内
被害者 ⇒ 女性
加害者 ⇒ 男性
という割合が99%です。


被害者、加害者には男女ともになり得ます。
そのため、私自身も経験をさらに積まなければいけません。
また偏った見方をせずにお話をすることを心掛けました。


精神科医名越康文監修カウンセリングルーム~メンタルケアサロン『ピュアラル』のピュアブロ(カウンセリング・東京都渋谷区広尾)

(トークセッションの時のお写真です。)

②絡み合う心の問題
■境界線人格障害(境界線パーソナリティー障害、境界例、ボーダー)
■アダルトチルドレン
■共依存
この3つをメインに
・うつ ・依存症 ・強迫性障害 についてお話をさせて頂きました。


【境界線人格障害(境界線パーソナリティー障害、境界例、ボーダー)】

●加害者に多い心の病

<近年増加している社会問題>
能力が高く、優しくて魅力的な面をもっているものの
感情のコントロールがきかず
急に怒り出したり、依存心が強すぎたりする傾向があります。
※感情や行動、対人関係の安定さに欠ける



<特定・断定しにくい問題>
神経症と総合失調症と似ている面がある。
ふたつの病の境界線上にある症状を現す。


神経症
:強い不安やストレスを感じやすい。
「不安障害」「解離性障害」などといわれることもあります。


総合失調症
:妄想などといった症状が現れる。
 会話が脱線しやすく現実をゆがんで捉えてしまう。
 統合失調症の方へはカウンセリングをしてはいけません。


ボーダーラインという言葉で表されている点からも
神経症と総合失調症の境界線上にあるさまざまな症状が
みられるため
「この病気です」と特定されにくい障害です。



<症状>
① 見捨てられ不安
愛する人や大事な人に見捨てられるという不安を絶えず抱えています。
境界例の方の場合は、見捨てられ不安の感情が、非常に強く
一般的には理解しがたい点が強いです。


常にマイナスの感情を持っているため(さみしさ、怒り、むなしさ、絶望感、孤独感など)
いったん相手を信頼できると思いこむと、今度は、見捨てられないように
しがみつこうとします。
相手が、そこに対して離れようとする態度を示すと、
激しい怒りをぶつけたり、引き止めるために、自傷行為に走る
こともあります。



②存在している良い子の自分、存在しない悪い子の自分
良い子として生きようとするのが境界例の方の意識の中にあります。

両親や周囲の人間の期待を裏切らないために、良い子でいようと必死です。
悪い自分は愛されると思っていません。
悪い自分はこの世に存在していないとさえ思っています。

「愛されるのは良い子の自分。」
「悪い子であると見捨てられる」
との思いから、  良い自分であり続けようとします。


そのため、悪い部分の指摘をすると攻撃性を出し
自分の非を認めず、相手を攻撃し続けます。


自分自身の悪い部分を他人に転換
自分を肯定してもらえるまで爆発的な感情は、収まりません。


そして、自暴自棄な行為から暴力、暴言、自傷行為、性的な逸脱行為
を繰り返すこともあります。



③対人操作
境界例の方は信頼できる人にはとことん心を開きます。
そして、自己開示の度合いが深いため
話を受け入れた相手としては、自分に対しての信頼度の深さからも
心を許してしまいます。
そして、「この人の気持ちをわかるのは私だけ」という気持ちに陥ります。
※感情を支配される
⇒これが後に出てくる『共依存』


また、密な繋がりを持ってしまうと
自分自身の意思にそぐわない場合は相手を執拗なまでに批判したり
攻撃をしてきます。

ただし、人を操っているというような自覚は、 ありません。



④自分のことを理解していない

自分が何を求め、何をしたいのか分からない。
何故?暴力をふるってしまったのか。。。


自分が望んでいるものが 不明確であり理解できていないため
問題が悪化する傾向も見られます。



境界例は、うつ病や発達障害との関連性も疑われていたり、
自己愛性パーソナリティ障害や反社会性パーソナリティ障害などの
『人格障害』と特徴が似ている点もあり、明確な判断が出来ないことも
あります。


境界例は
■遺伝
■生育歴の影響
このどちらかが原因と言われておりますが


私がカウンセラーとして今まで様々なケースを見ている中でも
生育歴の影響は非常に大きいと感じております。
ご家族が受け入れらないという背景もありますが
『心の病気』であるということを可哀想だと思うあまりに甘やかしてしまうことが
症状を悪化させています。


自分の意見に同意をし、共感をし続けてくれる存在を
境界例の方は望み続けます。
感情が爆発することを恐れ、受け入れ過ぎてしまうことで
そこに共依存が発生してしまいます。


境界例の方が、家族に甘えている(依存している)限りは、
いつまでたっても、統合する力をつけることができません。


難しい問題ではありますが
身近なご家族が向き合うことで解決の糸をたどることも出来ます。
『NOW&HERE』の精神で向き合って頂きたいと思います。



※講演会の続きは次の記事へ掲載致します。





最後までお付き合い頂きましてありがとうございました花(セキセイインコ)






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