六本木に、大将が一人で営む割烹料理店がある。
器、素材、働き方、店のあり方・・・全てに大将の拘りを感じるお店”青華こばやし”
一品一品の量は若干多めながらも
その素材の良さ、旨みを最大限に活かすように仕上げられた奇をてらわない料理は
す~っと体に入ってくるようで、とても温かい気持ちになる。
大好きな甘海老はエメラルドに輝く、子持ち。
ねっとりと甘く、甲殻類好きにはたまらない。
松茸のお浸しは、優しい出し汁に包まれつつもシャキシャキの食感と香りは健在。
淡路鯛は、何と2日間熟成。
最高の素材だからできること。
鮑と雲丹たっぷりのいちご煮は、温かい葛出汁の中に磯の香りが広がり、
鮑も雲丹も驚くほど柔らかい。
鯛兜酒蒸し、
鯛の出汁雑炊も素材の良さをダイレクトに感じられる塩梅の味つけ。
素材に寄り添い、人に寄り添い、全てを一人でまかなう大将。
人に100%は伝えられないから、自分だけでやりたいと彼は語る。
一瞬で彼の虜になってしまった。
昼は一組。
夜も二組。
一見さんお断りのこばやしワールド。
また行きたいな。
今回のお品書き(13,800円)
★前菜3種
甘海老、松茸お浸し、茶豆
★淡路鯛 2日間熟成
★鮪たたき
★いちご煮
★島根天然鰻 白焼き
★鯛兜酒蒸し
★鯛出汁雑炊
★葡萄