團菊祭五月大歌舞伎

平成23年5月2日(月)~26日(木)

良い季節になりました桜


あなたも是非お出かけください走る人


わたしは、5月2日、21日、26日に観に行きま~すヘ(゚∀゚*)ノ


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宝石赤昼の部 午前11時~


一、女暫(おんなしばらく)


 源平の合戦で功を立てた蒲冠者範頼が

家臣らを引き連れているところへ、

居合わせた清水冠者義高ら忠義に篤い者たちは、

権勢を誇る範頼の暴挙をたしなめます。

怒った範頼は、義高らの命を奪おうとします。

その時、「しばらく」の声をかけて現れたのは、強力無双の巴御前でした。
 女ながら武勇に優れた巴御前は、勇ましくつらねを述べ立て、

義高らを救い、紛失していた名刀倶利伽羅丸を取り戻します。

そして範頼の仕丁を成敗すると、しおらしい姿を見せながら、

舞台番に六方を習い、恥じらいながら去って行くのでした。
 大がかりな扮装をした荒事による祝祭劇である

歌舞伎十八番の『暫』の女性版です。

歌舞伎の様式美や色彩美を堪能できる華やかな舞台をお楽しみ下さい。


二、汐汲(しおくみ)


 かつて罪を得て須磨に流された在原行平は、

松風と村雨という姉妹の海女を寵愛し、

別れの際に自らの烏帽子と狩衣を与えます。

その浜辺へやってきた海女の苅藻は、

汐を汲んだ桶に移った月影に、

恋しい人との叶わぬ恋を思って舞うのでした。
 能の『松風』に題材を取った舞踊です。

行平を偲ぶしっとりとした場面から、軽快な踊りや娘心を訴えるクドキ、

さらには此兵衛との立ち廻りと、

変化に富んだ展開が魅力の格調高い作品です。


三、極付幡随長兵衛(きわめつきばんずいちょうべえ)


 江戸村山座では『公平法問諍(きんぴらほうもんあらそい)』の芝居が

行われている最中に、

旗本奴の水野十郎左衛門の家臣が花道に上がって騒ぎ出します。

それを止めようと客席から現れたのが、江戸一番の侠客・幡随院長兵衛。

実は長兵衛率いる町奴と旗本奴はかねてから犬猿の仲。

この一件で水野の恨みを買った長兵衛が、水野から酒宴に招かれます。

死を悟りながらもこれに応じようとする長兵衛。

「敵に後ろを見せるのは町奴の名折れ」と、いきり立つ子分をおさえ、

案じる女房子供に別れを告げて、長兵衛は水野邸へ乗り込みます。
 伜には堅気の商売につかせてほしいと女房に切々と

胸の内を語る長兵衛の台詞が聞きどころです。

明治十四(一八八一)年の初演は九代目市川團十郎。

團菊祭に相応しい、当代團十郎の長兵衛をお楽しみください。


宝石緑夜の部 午後4時~


一、倭仮名在原系図

  蘭平物狂(らんぺいものぐるい)


 奴の蘭平は、須磨で別れた松風を忘れられない

主人在原行平のために、松風と瓜二つのおりくを引き合わせます。

何も知らない行平はおりくを松風と信じ、

機嫌も直ったところへ、捕えていた賊が逃亡したとの知らせ。

行平は、刀を見ると乱心する奇病を持つ蘭平ではなく、

蘭平の子の繁蔵に追手を命じます。

実は蘭平は、行平に討たれた伴実澄の遺児義雄で、

行平の命を狙って在原家に奉公しながら、

行平を油断させるために奇病を装っていたのでした。

その企みがついに露見し、捕手に囲まれた蘭平は

ついにわが子繁蔵の縄にかかります。
 蘭平が刀を見て乱心する前半の物狂いと

後半の歌舞伎狂言の中でも屈指の大立ち廻りなど、

様式的にも洗練され、大勢の捕手が大活躍する

大がかりな技がふんだんに盛り込まれた作品です。


二、弁天娘女男白浪(べんてんむすめめおのしらなみ)

 

 鎌倉雪の下の浜松屋へ

美しい武家の娘が供の侍を連れてやって来ます。

婚礼の品物を選びに来たと言う娘でしたが、万引きを見た番頭は、

娘を責めるうち額に傷を負わせてしまいます。

ところが娘の懐から出てきたのは他の店の品。

慌てて店の者が詫びてもおさまらず、

店の主人は供の侍に百両を渡します。

そこへ奥から玉島逸当という侍が現れ、娘が男であることを見破ります。

実は美しい娘と見えたのは世間で評判の盗賊、

白浪五人男の弁天小僧菊之助だったのでした。
 「知らざあ言ってきかせやしょう」から始まる名台詞でも

有名な「浜松屋見世先」と、揃いの小袖を着て勢揃いした

五人男の名乗りが聴きどころの〈動く錦絵〉と呼ばれる

「稲瀬川勢揃い」の二幕です。

大当りを取った文久二(一八六二)年の初演時、

弁天小僧菊之助を演じたのは五代目尾上菊五郎でした。

音羽屋の家の芸として受け継がれる河竹黙阿弥の傑作です。


三、新歌舞伎十八番の内 春興鏡獅子(しゅんきょうかがみじし)


 江戸城の年中行事である鏡曳きが行われるのに際し、

その余興のために小姓の弥生が将軍の前へと引き出されます。

弥生は様々な踊りを見せますが、獅子頭を手に踊っているうちに、

突然獅子の精が弥生に乗り移り、いずくともなく消えたかと思うと、

文殊菩薩の霊獣である獅子の精が出現し、牡丹や胡蝶に戯れ、

やがて勇壮な獅子の狂いを見せるのでした。
 新歌舞伎十八番の一つで明治二十六(一八九三)年に

九代目團十郎によって初演されました。

前半の可憐な小姓の弥生と、

後半の勇壮な獅子の精の踊り分けが見どころの

歌舞伎舞踊を代表する大曲の一つです。


http://www.kabuki-bito.jp/theaters/osaka/2011/05/post_22.html

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