《価値観を壊し、自己肯定感を上げる》
いかがお過ごしですか?
メンタルコーチ&セラピストの冨田真由美です。
いつもお読みいただき、心から感謝申し上げます。
前回のブログで、気づきとニュートラルを保つことの大切さについて書かせていただきました。
今回はその「気づき」について書いていこうと思います。
「ニュートラルを保つ」ことについては、後日改めて取り上げていきます。
改めて「気づき」とは何かと伝えようとすると、「💡」というマークが一番に思い浮かびます。
この「💡」を意識するということです。
私たちの喜怒哀楽は、そのほとんどを無意識で行っていますが、人によって違いがあります。
例えば、自分の家族を例にあげると、私がムッとした時に同席していた娘も同じような感情になるかというとそうではないのです。
以前、立体駐車場を三女を車に乗せて5F目指して上がっていました。
途中降りてきた対向車に乗っていた男性が窓を開けて突然、「バーカ、バーカ」と言ってきたのです。
特に対向車の通路にはみ出していたわけでもなく、目があって失礼な態度を見せたわけでもなく、思い当たるふしは何もない。
こちらの想像を超えたところで、そのような態度を取られたので、すれ違った一瞬「怖い」という感情が生まれ、少ししてから「なんて理不尽なことをされたのか」とだんだん怒りがこみ上げてきました。
同乗していた三女にも同じことをされてどんなふうに感じるかを聞いてみると、「別になんとも思わない」と返答がありました。
もちろん、本人が直接体験したわけではないので信憑性には少々欠けますが、同じように、同じ物事を経験しても捉(とら)え方は人によってまるで違うこともあります。
笑うツボが違う、というのもそう。
「そうかぁ。相手はそういうとらえ方をするのだなぁ」、という気づき。
自分の価値観にとらわれて物事を判断していると、選択肢も少なくなり、大変もったいないと感じることが多です。
自分の価値観をもっと柔軟なものにしたり、選択肢の幅を広げたりすると、自身のことを含めた多くの物事を俯瞰でき、様々な人たちのとらえ方を知ることができ、その中での自分のベストの選択をすることができたりと、プラスになることがたくさんあります。
そしてそれらは「気づき」を得ることから始まっていきます。
自分とは違う誰かの感じ方や判断に、「あぁ、そうか!そんなとらえ方もあるのか!!。感じ方もあるのか!!」と、物事の全く別の側面に気づくこと。それが大きな「気づき」となります。
異文化コミュニケーションはまさにこの連続でしょう。
外国語の専門学校(英語しか話してはダメという授業でやれていたはずなのですが…、今は全然)でネイティヴの講師がよく言っていたのは、自分たちの故郷に来て、冷蔵庫を開けられなかったら「おかしい、変だ」と思われるよと。
「勝手に開けていい」という文化があって、そこでは友人宅の冷蔵庫を勝手に開けてジュースを飲まないのは普通じゃないということになります。
日本の文化ではこれをしたら、大抵は、「はしたない」「なんて礼儀やマナーができていないのか」と言われるでしょう。
自国にとっては普通のことでも、他国では普通ではないことがたくさんある。
専門学校へ行き学んだのは語学だけではありませんでした。
ある意味軽いカルチャーショックの連続から得た気づきは確実に大きな影響を私に与えてくれました。
相手の気持ちを察する、いわゆる空気を読むことを得意とする日本人は、言葉で自分の考えや感情を伝えることを苦手とします。
海外では逆に、言わないとわからない、というのが前提なので、ガンガン伝えます。
完璧主義な日本人は、完璧な英語を話そうとして言葉に詰まります。
けれど、中国や他の海外から来ている留学生は、どんな砕けた英語でも「伝えよう」とする気持ちが強く、自分のできる限りでどんどん話そうとします。
その違いにも圧倒されました。
それぞれの違った文化があっていい。
どちらがいいとか悪いとかではなく。
けれど、「言わないと伝わらないよ」というのは何度も講師に言われました。
元々が引っ込み思案で人見知り(これを言うと、あまり信用されないのですが…w)。
田舎から上京していきなり海外の人と話すことになるのも、かなりのチャレンジたったと振り返れば思います。
できのいい生徒では決してありませんでしたが、あの時の価値観を打ち破り、大きな気づきを得る経験は今、とても役に立っていると思います。
相手はそんなふうに物事を見ているのか、と言うのが「気づき」。
とにかく先入観をなくして、苦手な人とも思い切って会話をするうちに、たくさんの気づきを得て誰よりも仲良くなっていたりします。
新たなものの見方ができるようになる。
そうすると自分の中の殻が一つ破れて、新しい自分になる。
他人や事象を通しての気づきと、自分自身を通しての気づきがあります。
事象を通しての気づきというのは、例えば、流れる雲を見て、動物の営みを見て、あらゆる自然界や周りで起きる物事が、気づきを与えてくれる。
わかりやすい例で言えば、アイザック・ニュートンの万有引力の法則に語り継がれる、「庭にあるリンゴの木からリンゴが落ちるのを見て万有引力を思いついた」という伝記でしょう。これが本当かどうかは別として、ある事象から気づきを得るといういい例です。
リンゴが落ちるのを見て、地球だけでなく宇宙において、質量は互いに引き合っているということに気づいてしまう。壮大な気づきですね。
そして最後に、自分自身を通しての気づき。
昨今、マインドフルネスという、「今ここ」に集中することで脳を活性化させたり気づきを得るテクニックの認知はかなり広まっていますが、まだまだこれも実験段階です。しかしながら、実際のデータでは実証を得ているものもあり、やってみる価値はあります。私も時々サボってしまいますが、やってみると意識がクリアになって、脳活動が活性化したような感覚はあります。
前置きはこの辺りにして、自分の言動から得られる気づきもあります。
例えば、落ち込んだりイライラしている時に、なぜ自分はこんなことで落ち込んでいるのか。イライラする必要はあるのか。そう感じてしまう自分の心を客観的に見てみる。他の人ならこんなにイライラしないことにこれほど反応してしまうのか。こんなに悲しいと感じてしまうのか。というところから、過剰に反応してしまう自分の心に気づく。あぁ、今自分はかなり怒ってるなぁ、とか。かなり落ち込んでるなぁ、とか。
そして、なぜ自分はこのことに関して他の人以上に大きく反応してしまっているだろうという掘り下げをし、より深い自分とつながれるようになります。
この気づきが、その後の確実に大きな一歩になっていきます。
いろんなとらえ方に気づくことで自分を俯瞰できるようになり、感情の波が穏やかになってくる。
そうなると物事の判断力も鈍(にぶ)らずに、よりベストな選択ができるようになってきます。
すると次第に自信がついて、自己肯定感も上がってきます。
美しい在り方では、この気づきの力を高めるために、五感を研ぎ澄ませる術などをCafe勉強会やワークショップで取り上げています。
まだの方は一度遊びにいらしてくださいね。
参加してくださった方々は、またのお越しを楽しみにしております。
気づきにおいて重要な鍵は、それに気付こうとする勇気です。
いつも応援してくださる皆さまに心からの感謝とお礼を申し上げます。
あなた様の心が、愛で満たされますように。
あるがままのあなたでいられますように。
暖かで、おだやかな時間を過ごされますように…。
第2、第4日曜日の約14時に発行。
テーマ:「人生を意味で充(み)たすということ」
日付:2月22日(水)
時間:13〜15時
場所:アマン東京 ザ・ラウンジ
テーマ「自分と向き合い人生を生きる意味で充(み)たす」
日付:2月28日(火)
時間:13〜16時
コーチングセッションのお申し込みは下記のサイトよりお待ちしております。