妄想ストーリーPART.3 〜 素直 〜 | born free one kiss one heart

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舞台俳優のまゆたんです。ただ今俳優活動を休止し、ジェジュンを本気で応援しております。





ロスに来て、私の生活は忙しくなった。


☆TVXQ☆まゆたんPRISM日記




英語の勉強とメイクの勉強と
新しい友達。
時間が経つのがとても早くて
あっという間に時は過ぎて行った。



私は1人ではなかった。

リダが・・・
いつも側に居てくれた。




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リダのお父様は、
アメリカでショットバーの店舗をいくつも持つ
有名なオーナーだった。



ロスに行く話をした時
リダがこう言った。








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「父がロスにいるんです。僕に来いと言っています。
僕も行こうかと・・・
一緒に行っても、いいですか?

でも、僕があいつの友人で
思い出してしまうなら、僕は行きません」









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「ううん、リダは・・・リダよ」












ロスで、私たちはいつも一緒に居た。





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お互いの家にも行き来をし
休日は一緒に出かけたりもした。





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リダと出かけるのは楽しかった。






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私たちは、なんでも話した。






でも、リダは、私のうちに来ても
必ず帰る。
私がリダのうちに遊びに行っても
家まで送ってくれる。





それも1年が過ぎて
周りも私たちを恋人同士だと思ってるし



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私も、それでもいいんじゃないかな・・・て
なんとなく、なんとなく思い始めていた。



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ある日、そういう雰囲気になった時、
それでもリダは何もしないので
私は聞いてみた。




「どうして私たち、友達のままなの?」

「だって、ミイ、君の中のには・・・
まだいるでしょ?
まだゼロになっていないでしょ・・・?」





そう、そうね。でもね、リダ
それをあなたが消してくれるんじゃないかと
思っているの。
それは、いけないことなのかな。
また私の、わがままなのかな。





「それに・・・」

「それに?」







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「・・・ううん、何でも無い。
僕はのんびり屋だから」







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きっとリダは、
私の気持ちを最優先してくれているんだわ。
この人はいつもそう。
そういう人。









めぐさんとは定期的に連絡を取っていた。
事務所の様子と、今流行っているメイクの話。
でも、この日のメールは違っていた。



『この写真、ミニーちゃんじゃない!?』





送られて来た記事と写真は
ジュンスくんの恋愛ゴシップだった。



東方神起のシア・ジュンスが熱愛!?
お相手はヘアメイクアシスタントのMさん。





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ミニーちゃんだわ!
ジュンスくんと付き合っているの!?




私は驚いて、このことをリダに話した。

リダは知っていた。
そして話してくれた。


あの・・・、あの日の後、
ジュンスくんがミニーちゃんに

彼女の中を僕で一杯にするんだ

と言って、毎日たくさんメールを送ったそうだ。
それからしばらくして
2人はお付き合いを始めた。
でもやっぱり堂々と外には出られなくて
彼女を悲しませてるって・・・

ジュンスくんはパパラッチ覚悟で

僕が彼女を守るから

そう言って2人で堂々とデートをした、と。






驚いた・・・・・
ジュンスくんって、そんな男気のある人だったんだ。
そしてきっとミニーちゃんも強い心を持っているのね。
私には、その心がなかったんだわ・・・

良かった・・・
ミニーちゃん、良かった・・・
今はもう、そう思える・・・




ロスでも、彼らの、東方神起の話は時々あがる。
それは私とリダがアジア人だから
話してくる人が多いのだけど
私は、あまり彼らの情報を見ないように
聞かないようにしていた。
















もうすぐ2年。


私とリダの関係は、少し変わった。





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だけどやっぱり
友達以上、恋人未満のままだった。





メイクの勉強も、そろそろ終了。
日本に戻るか、このまま残るか
私は迷っていた。

ある事務所から
こちらで仕事をしないか
と誘われていた。

でも日本で、めぐさんが待ってくれている。

私はリダに相談しようと思って
いつものカフェで待ち合わせをした。

気持ちがいいから外の席に座ろう。




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「ミイっちゃさん?」



え? 私?
こっちで私をミイっちゃって呼ぶ人なんて






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「マユタさん!?」




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「きゃ~お久しぶりです~!!」
 

「どうしてここにいるの!!髪の毛金髪~!!」


「祖母がこっちにいるんです」





マユタさんとは時々メールのやり取りをしていた。
ロスでの再会が嬉しくって
私たちのお喋りは止まらなかった。






「そう言えば、ミイっちゃさんはなんでロスに?」


「メイクの勉強に来ているの」


「あ・・・メイクアップアーティストさん?」


「うーん、一応・・・」





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「ミイっちゃさん、もしかして・・・
ユキのお姉さんですか!?」






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「え?・・・どうして?」


「ユキが、自慢の姉でメイクの仕事をしているって
インタビューで答えていた事があって
家族写真も載ってたんですよ!
似てるなーって思ってたんです!」




ユキってば・・・・。



「うん、そうなの」


「やっぱり! それと、もしかして、あの、東方神起の
tender lover のヘアメイクMIEって
ミイっちゃさん?」



「あ・・・はい」


「うわー、うわー、そうだったんですね!
そっか、そっか、
・・・うん、そうなんですね」



「・・・・・?」



「ミイっちゃさん、ユチョンと会ってますか?」



「・・・・・・・」






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「あ、ごめんなさい、私ミーハーな気持ちじゃなくって
その・・・、えっと、あの、私・・・」



「マユタさん、話して・・・」


「あの、ユチョンってね、左手にユファンから貰った
ブレスレットをいつも着けているでしょ。
それと同じように、左の小指に同じピンキーリングを
ずっと着けていたんです。
それがね、2年くらい前に、サイズを直して
薬指に着けているんですよ、左の。
それがすごく噂になってて
韓国では深い意味はないから相手は
日本人じゃないかって・・・」








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「ミイっちゃさん、あなたの右手の薬指にある指輪と
同じ指輪です」






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「ユチョンね、最近まーったく女性の噂が無いんですよ。
それもファンの間ではいろんな説が出てますけど・・・」





「ミイっちゃさん、あのとき泣いたでしょ?
ずっとずっと、気になっていたんです。


私、今のユチョン、大好きです」






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「私、そろそろ行かないと・・・。
勝手にぺらぺらごめんなさい。
会えて嬉しかったです」






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「私も、嬉しかったわ」






マユタさんの言いたい事、わかっている。
そう、私たちは恋人だったの。
でもそれは、過去の事なの。

だけど・・・

今の、ユチョナ・・・?











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「おーい、ミイ?」







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「あ、リダ・・・」


「今の誰? 知り合い?」


「うん・・・」













その日の夜、マユタさんからメールが来た。



『ミイっちゃさん、素直になってもよさそうだ!!』



素直になるって・・・・・
今の私、なにが素直なんだろう・・・
















写真はお借りしました。
ありがとうございます。