僕は今、好きな人がいる。
彼女は2つ年上で
ミュージカルの世界では先輩だ。
モーツァルトのヴォルフガングは
自分がヴォルフガングなのか
ヴォルフガングが自分なのか
わからなくなるくらい打ち込めた役だった。
ラストは、自分が毎回死んでしまうんじゃないかと
思うほどだった。
悔いの無いヴォルフガングを演じ、歌うことができたけど
この、僕たち5人の状況下で
1人で挑むことに不安はあった。
だけど、不安なんて常にあるじゃないか。
だから僕は、前に進むことにした。
彼女にはまだ気持ちを打ち明けていない。
だって彼女は僕のことを
「2つしか違わないのに、赤ちゃんみたい」
と言う。
男として見てもらえるまで、告白はしないつもりだ。
この話はジュノにしかしていない。
それなのに
ユチョンが気づいた。
「ジュンス、背伸びしていない?」
僕が男っぽくなって、おかしいおかしいと言うので
「好きな人がいる」
と言ったら
「例の彼女でしょ?」
と一発で言い当てられた。
昨日、日本のマンションにジェジュンが
ソンムルを置いていった。
『 高嶺の花を落とす方法 』
というどこで見つけてきたんだかわからない本に、
手紙が添えられていた。
『 これ読んで年上の彼女をを落とせ! 』
・・・・・バレバレじゃん、僕。
さらにユノからメールが来た。
『 チャンミンが、「ジュンスが変わった」ってうるさいぞ!
お前が「恋してるはずだ」って言ってるけど
・・・・・・俺もそう思うよ(笑)!
どうなんだ? 』
だって。
あの2人とはあまり会っていないのに
何故わかる?
『 何を根拠にチャンミンはそう言ってるの? 』
と聞いてみたら
『 あいつはお前をネットでチェックしている 』
だってさ。アホか!?
チャンミンから送られてきた謎の写メは
そのことを言いたかったのか!
なんで直接聞いてこない・・・・・!
あいつとは一番長く一緒に居たから
同じ部屋で
寝る前も起きた後も
一緒だった。
僕たちって無理やり引き裂かれた恋人同士みたいだよな。
でもきっとずっと一緒にいても
あいつには絶対詳しく話さない。
どうせ毒づかれるから(笑)。
・・・・・その毒がなくなって
初めて寂しいことに気づいたよ。
ほんとは、みんなに彼女のことを話したい。
聞いてもらいたい。
アドバイスが欲しい。
意見が割れて収集つかないだろうけど、
それがしたいよ。
だから、頑張って
僕は男を磨くことに決めた。
僕には歌がある。
歌で、彼女に認めてもらえるよう努力する。
そして納得がいく男、キム・ジュンスになったら
彼女に告白しに行く。
結果
うまくいっても
だめだったとしても
ユチョン、ジェジュン、ユノ、チャンミン
4人には
必ず報告するから。
ちゃんと顔を見て
僕の口から。
4人へ
愛を込めて・・・・・
JUNSU