「もうツツジも満開だし、牡丹も咲きはじめたよ。

何か今年は皆一緒じゃあないかい。」

と、夫が外から入ってきて言いました。

 

 

「そうですね。

何か目まぐるしく咲いている気がします。

暖かくなったので急いでいるんですかね。」

と、私が答えました。

 

 

「その割に、まだ筍が出ないんですよ。

スーパーで売っているのに、

うちの筍は出る気が無いんですかね?」

と、私が続けました。

 

 

「筍御飯が出来ないと、ちょっと残念だよね。」

と、夫。

 

 

「牡丹が散ってしまわないうちに

オーラを観てみますね。」

と、私が気を取り直して言いました。

 

 

 

 

「中心が

オレンジが混ざった黄色のオーラで、

次がオレンジ、ピンク

一番外側が黄緑ですね。」

と、私が言いました。

 

 

 

「で、どんな意味があるんだい?」

と、夫。

 

 

「黄色のオーラは、

陽気で楽天的です。

そして少し子供っぽいところもあります。

オレンジのオーラは、

行動力があってエネルギッシュです。

皆と繋がりたいと思っているんです。

ピンクのオーラは、

華やかで愛情が強いです。

黄緑のオーラは、

思いやりと優しさを

人とのコミュニケーションで示して行くんですよ。」

と、私が説明しました。

 

 

「牡丹のオーラって、

菜の花のオーラと似ているよね。」

と、夫が驚いたように言いました。

 

 

「そうですね。

菜の花のオーラと、

とても良く似ていると思いますよ。」

と、私が言いました。

 

 

「面白いですね。

玉ねぎは種類が違うと、

結構違うオーラでしたよね。

菜の花と牡丹は、

花の種類が全く違うのに

似たオーラなんですね。」

と、私が続けました。

 

 

「どうしてなんだろうな?」

と、夫が訊きました。

 

 

「断言はできませんが、

どちらも種を付けるっていう

役目がありますから。

優しさの中に

結構エネルギッシュで強い命が、

育まれているのではないですかね?」

と、私が言いました。

 

 

「オッカサン的な感じかな。

牡丹にオッカサンって言うのも、

似合わないけれどね。

一生懸命生きて咲いているんだね。」

と、夫が言いました。