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北杜夫あれこれ3
またまた北杜夫ネタ!
最近読了した北杜夫の本は、
『どくとるマンボウ昆虫記』
『夜と霧の隅で』
『見知らぬ国へ』
『ぼくのおじさん』
そして、北杜夫がこよなく愛するトーマス・マンの、
『トニオ・クレイゲル』
も読了。
北杜夫は昆虫マニアなので昆虫記はホントに楽しく書けたんだろうなぁというのが伝わってきた。そこまで詳しいのかという程詳しくて真面目に書いてあっても詳しすぎて笑いを誘う程!
『夜と霧の隅で』は芥川賞を貰った作品。第二次大戦下、有名なナチスの「夜と霧」作戦の一つとして精神障害者を抹殺する計画があり、それからどうにか患者を救おうと四苦八苦する医師たちを描いた作品。淡々とした文章の中に切迫感があり、考えさせられた一冊。
そして、ドイツの偉大なる近代文学者トーマス・マンの作品は初めて読んだけど、これは二度三度と読み返さないと本当の良さは私にはわからなそうでもあった。また読むつもり。
『ぼくのおじさん』は今年の秋映画化するらしく、東映のHPを見たら松田龍平主演でやるらしい。あらすじを読んでみて失望した。せっかく面白い作品なのに、あらすじが全然違う!北杜夫ファンとしてはけしからん!
話は変わりますが、
今年はティーちゃんのオリジナルカレンダーを作りました←親バカ極まれりw
これは今月のティーちゃん
追伸:
ホークスなかなか波に乗れませんね
堪えどきかな…
でもあまり最初に差がつき過ぎてしまうのもダメですしね…
頑張れ!!!
吾輩は猫である
4/1から新聞で連載が始まった夏目漱石の『吾輩は猫である』を毎日楽しみに読んでいます♪
冒頭は有名ですよね、
ー 吾輩は猫である。名前はまだない。
ユーモア溢れる小説!
書かれた当時は日本文学でユーモアを小説に取り入れるのは画期的だったそうです。
猫目線での人間批判も斬新だったでしょうね!
猫を飼っているのでより面白く感じます。
この吾輩は猫であるは当時新聞連載はされなかった小説ですが、連載で読むのもそれはそれなりの味があっていいなぁと思います!
あまりに心配で最悪のことまで考えてしまいます…。
でもお薬飲んで猫ちゃんも頑張っているんだから私が凹んでいてはいけませんね
では、また
北杜夫あれこれ2
またまた北杜夫談義である。ご容赦を!
最近は北杜夫の以下の著書を読了。
『幽霊』
『どくとるマンボウ航海記』
『どくとるマンボウ医局記』
『幽霊』は北杜夫の処女作。最初は自費出版したところ、750部中13部しか売れなかったそうだ。この小説は何が起こるという訳ではなく、観念的な小説。北杜夫の精神的な私小説と言ったところか。マンボウシリーズではユーモア満載で何でも出鱈目というイメージを植え付けている北杜夫だが、この小説を読み、若い頃に書いた作品ということもあって、繊細で感受性の高い一面を垣間見た。この本は好き嫌いが分かれる本だと思う。読みやすい本ではなかったけど、北杜夫好きの私としては、北杜夫の若い頃の考え方に触れた気がして面白くもあった。
『どくとるマンボウ航海記』はホントにユーモラスで面白かった!外出先ではちょっと読めないシロモノ!政府交換留学生の書類選考に落第し、海外に行きたい北杜夫は船医としてマグロ漁船で旅をする。どこの港に寄港しても何かしらやらかしてる北杜夫に笑ってしまった。
『どくとるマンボウ医局記』も楽しくてあっという間に読み終わってしまった。精神科医として慶応病院の医局に勤めていた頃の話。奇人だらけの医局員との様々なエピソードが笑いを誘う。
今は『どくとるマンボウ昆虫記』を読んでいるが、それが終わったら北杜夫と言えば…のトーマス・マンの『トニオ・クレーゲル』を読んでみようと思う。北杜夫が憧れ続け小説家となろうとまで思わせたトーマス・マンを北杜夫を知る為にも読んでみねば!!
因みに北杜夫はトーマス・マンが好き過ぎて、一時期トマトソースと書いてあるのもトーマス・マンに空目したとかww
では、また!
愛猫の健康
先週愛猫ティーちゃんの予防接種と健康診断に行って来ました。
健康診断の結果は…若年性白内障。まだ初期の初期で自覚症状も全くないレベルらしいのですが。ショックでした。
二日間くらい落ち込んであまり他のことに手がつきませんでした。
猫ちゃんの白内障は最終的には手術なのですが、犬のように人工レンズを入れることが出来ないらしく…。でも白濁を超音波で吸引することは可能で失明することもないだろうとのこと。
私が落ち込んでいてはティーちゃんにかわいそうなので、どうにか立ち直りやれるだけのことをやろうと前向きになれました。
老年性白内障には進行を遅らせる目薬があるのですが、それはあまり若年性白内障には効果がないそうで…。でも気休めに使ってる方も多いと聞き、私も試しにやってみることにしました。また、白内障にいいサプリメントもあるそうでそれも試しに始めてみることにしました。気休めであれ、もしかしたら進行を遅らせることが出来るかもしれない!藁にもすがる思いです。
また予防接種を打った副作用から、発熱、食欲減退、そして下痢をしてしまい、抗生剤を週半ばに貰って来ました。
今やっと下痢も止まり食欲も戻り一安心したところです。
本当に健康はなにものにも代えがたいですね、しみじみ思いました。
では今日はこの辺で。
また!
蒼穹の昴
2月から読んでいた浅田次郎著『蒼穹の昴』を読了。
中国清朝末期を描いた作品。
もう3回目?4回目になるのかな読んだのは。
文庫本にして4巻まであるけど、内容に引き込まれて一気に読んでしまった!
中国の隋の代からずっと続いてきた科挙という制度の難関さに改めて驚きます。四書五経を詰め込んで進士登第出来るのは3年に一度の2万人から300人だけ。その狭き門の為に代々中国の人々がどれほどの苦労をしてきたかと思うと想像を絶する。
そしてまた科挙とともに日本では採用されなかった中国独自の制度、宦官。これも歴史を遡ると古い制度である。宦官となって宮仕えし、影のような存在として扱われていた人々。貧しさ故に宦官としてしか生きられなかった人も本著に描かれている。
また中国清朝末期といえば…西太后。小説なのでフィクションではあるが、本当に当時西太后もこのような心境だったのではないかと考えさせられた。
私が高校時代に出版され当時読んでからはや20年ちょっとが過ぎて読んでも全く霞まない作品。
歴史に興味がある方にはお勧めの一冊!