パーツ分割 上級編/ 黒田
ちわ。クロちゃんです。
なんだか久しぶりに記事を書く気がするYO。
だってWFで忙しかったんだもん(`・ω・´)
さて今回は随分と延ばしに延ばしてた「パーツ分割 上級編」を紹介するYO。
因みに過去の記事はこちら↓
■パーツ分割 初級編/ 黒田
http://ameblo.jp/max-staff/day-20110801.html
http://ameblo.jp/max-staff/day-20110805.html
■パーツ分割 中級編/ 黒田
http://ameblo.jp/max-staff/day-20110902.html
http://ameblo.jp/max-staff/day-20110909.html
http://ameblo.jp/max-staff/day-20110916.html
上級編からは実際に原型を使って解説したいと思います。
なお過去に説明した専門用語や基本的なやり方の解説は省きますよ。
使う原型は・・・そうですね・・・比較的簡単なパンティと太ももの分割から・・・
・・・あ、ちょっと待って。
「クンクン」
「スン、スン」
「クンカクンカ」
やはりポリパテの匂いしかしないね☆ティヒッ
さ、気を取り直して・・・。
まずは画像のようにリューターで深く穴を開けて角棒を突っ込み確認します。
「うぉーい!!イキナリかよ!Σ(;゜3゜)ガビーン」
って思った方も多いと思います。
そこで・・・
上級編は「スピードを意識」して進行したいと思います。
丁寧に分割をやってた中級編よりも少しショートカットしたやり方を紹介します。
パンティーのV字ラインより深く角棒が入ってることを確認したら、
離型剤を塗り、ポリパテで「ウニり」をします。
因みに角棒はレジンキャスト製なのでポリパテで侵される心配はありません。
これによって瞬着でコートする手間が省けます。
半硬化のタイミングで角棒を抜き取り、完全硬化させましょう。
固まったら画像のようにドリルやノコで穴を開けていきます。
どちらを「活かす」か、または「壊す」かはディテールの込み具合や、
分割のやり易さを考慮して決定します。
今回は太もも側を「壊す」ことにしました。
穴を開け終わったら、再び角棒を奥まで差し込んで瞬着を少量流します。
大量に流してしまうとパンティーの方にまで接着されてしまうので注意が必要です。
あくまで太ももの所までと意識して・・・。
次にナイフやニッパーで切り込みをいれてテコの原理で分けてあげましょう。
切り離した状態です。
これで分けたと同時にタボの凸と凹ができました。
念のため凸タボと太ももの隙間に瞬着を流して完全に固定させてしまいましょう。
次にパンティー側をナイフで削って平滑にしていきます。
ここはどうせ見えなくなる部分なので形状は適当でいきます。
あえて言うなら、パンティーのふちを薄くして、その部分以外の面は段落ちの
形状にしたいところです。
紙やすりを使って表面が平滑になった所まで来たら、気泡にポリパテを刷り込んでいきます。
この作業も実はそれほど重要ではないと思います。
気泡が浅い状態であればそのままで構わないと思います。
型取りの際にシリコンゴムに引っかからなければ問題ないです。
完全硬化したら紙やすりで平滑にしていきます。
シリコンゴムを取らないのであればこの気泡埋め作業は必要ないです。
はみ出ている角棒は邪魔なので短くカットし、パンティー側に離型剤を塗ってポリパテで「ウニり」をします。(上段画像)
半硬化したら離しましょう。(下段画像)
太もも表面の角棒痕はそのまま削って平滑にしても良いのですが、
色が違うので全体が見えづらくなるのと、異素材の使用は後の仕上げ作業に
影響が出てくるのでここは手を抜かず、一段抉ってポリパテで塞ごうと思います。
ウニりではみ出たポリパテを処理して一度組んでみました。
画像では分かりづらいですが分割ラインに微妙な隙間が生じています。
これがいわゆるポリパテのヒケ(溶剤分が揮発して体積が収縮)てできた
部分です。
これを再度ウニりをして隙間を埋めましょう。
この際ワザとポリパテを余らせるように少し多めに練り、角棒痕や表面の気泡に盛りまくりましょう。
完全硬貨したら表面を整えて完成です。
上級編いかがだったでしょうか?
この分割作業で100%、元の形状や角度に戻るということはないと思います。
しかし、形状や角度など分割する前段階の質が分割後に低下してしまわぬよう、特に気をつけたいですね。
因みに今回紹介した方法はパーツがあまり厚くないものにお薦めです。
ほなまた~ノシ