ワインを少しかじってると・・・

先日ふと思い出したコトがありました。
前にネットか何かで見たんですが、ワイン通は嫌われるという話です。
それはワインが好きな人が嫌われるというのではなく、
その自分が持つ「ワインの知識を他の人にひけらかすと嫌われる」
みたいなコトだったと思いますが。
確かに言われてみればあるかも・・・
女の子がいたりすると余計に自分の知識を出そうとしちゃったりなんかして。

そんな経験が過去に僕にもありました


遡ること１４・５年ほど前でしょうか、
仲のいい高校時代の同級生が結婚し、新婚旅行かなんかでオーストラリアだかニュージーランドに行ったのです。
そしてそのお土産を渡したいというので、僕ら仲のいい友達数人で彼の家に遊びに行きました。
はっきり覚えてないんですが、当時僕は24歳位で確か彼女（今の妻）も一緒だったかと思います。
「なんだかわかんないけど買ってきたんだよね～」
と１本の白ワインを出してきました。
「でもなんかボトルの底にあるんだよね～」

「どれどれ　見せてみそ！オリかなんかじゃねぇの？」
ここで酒屋勤務の僕の出番ですとばかり、手を伸ばす僕。
一応某ホテルのレストラン勤務５年、そして当時酒屋勤務２年ほど、ここは自分しかいないでしょと言わんばかりにです。

確かにボトルの底にはキラリと輝く何かが沈んでいるんです。
それを見て僕は確信し、
「オリだと思ったけど、これ酒石だね。別名ワインのダイヤモンドだわ。なかなかなの買ってきたね～」

酒石とはワインに含まれる酒石酸とカリウムでできる結晶で、温度変化などでできる場合もありますが、ミネラルの多いワインを長期熟成させてたりするとボトルの底やコルクに出てくるキラキラと輝く石のようなものです。

←こんなイメージ

自信満々でそう答える僕に、まわりは
「お～　さすがだな！酒業界人らしい的確なコメントだな～」
「まぁね～」
こんな感じでした。
これで終わるハズでした・・・。

しかしその直後、
そこにいた一人が・・・
「あれ？ちょっと待って！　コレって金じゃない？」
・・・
「ほんとだ～　金箔だぁ～」
・・・
そうです。よく見たら酒石酸などではなく、なんてこたぁ～ない！
ただ白ワインに金箔がはいってるだけだったんです。

これはスパークリングですがこんなイメージです。
ゴールドトラウム　スパークリング
酒のマックスウェブショップ　１６８０円

久々に超赤面しました。
もし僕が乙女だったら「もぉ、知らないっ」と頬を赤らめその場を走り去ってたコトでしょう。

さっきまでワインのダイヤモンドだの、ワインの宝石箱だの、あ～だこ～だ言ってた自分はもうそこにはいません
あぁ～小っ恥ずかしいったらありゃしない


それ以来、僕はお酒に関わらない方の前では、むやみにウンチクなどを語るのをやめましたね。

あれからだいぶ経ちました。
そんな僕は秋に２８０人の前で２時間近くもお酒について語らなければなりません。
しかも人生の大先輩である親よりも年上の方々に・・・
未だノープランですが今から既に緊張しております




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それではまた明日！

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