トルコの銀行って。 | Merhab@ いすたんぶる、イスタンブール。

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のんびりとした時間の不思議な国で。
飲む、食べる、踊る。

美味しいご飯と踊り子と。
のほほんと生きる事。

自分の身に起きた事。

トルコへ来て日が浅い外国人である私には、
「この国での信用が無い」とか言う理由を付けられて半年以上、思えば1年近くか。
クレジットカードが発行されなかった。
きちんとした、後ろ盾があったのにも関わらず。

ここでのガイジン的生活はそんなもんなのかな、
と思って現金主義で暮らしていたんだけど。

「カード無いと、不便じゃない?」

ある日、トルコ君に聞かれ、まぁね。
と答えたら。

「家の担当者が居るから、銀行に聞いてみよう!」

と、銀行に行ったとある春の日。
優しくて賢そうなお姉さんには家族でお世話になってるとか。

彼女の息子の大学進学先の相談にのったりとか、
トルコ人独特の近しい距離でお付き合いしてる模様だった。

「あら、日本人なのに、
どうしてうちの会社はすぐにカードを発行しないのでしょう。。。」

と言って、チコチコやり取りした後。

「カード、すぐに出ますよ。
一筆サインを頂きますが、宜しいですか?」

ぺろりと一枚、紙を出してお姉さんはそう言った。

それは保証人承諾書。
私の支払いがコゲ付いた時は、トルコ君が払いますよ。
そう書いた紙だった。

ささっとサインして、お礼を言って銀行を出てたったの1週間。
頼んでも無いのに、クレジットカードが3枚も発行されて来た。

これまで待った、長い長い時間は一体、何だったんだろう。。。
トルコ国籍の保証人がいると、こんなにスルッと出るものなんだろうか。。。

時が過ぎて、先日の事。
私のクレジットカードは不信用@外国人用なのか、
やたらと限度額が低くてちょっと不便を感じていた。

マイルを貯めるのに、出来る限り現金は使わないで生活してるので。
旅行の予定=特別出費が入るともうアウト。

「限度額の引き上げ、ちょっとでもして貰えないかな?」

またまた、例のお姉さんにメールで聞いて貰ったら。

程なくして、サインして下さい。と紙が送られてきて。
私の限度額引き上げ依頼書と、トルコ君の保障限度額引き上げ依頼書にサインをしたら。

その日の内に、限度額が2倍になっていた。
銀行へ行く事もなく、ただの紙のやり取りだけで。

別に最初に申請した時より、
収入は劇的に変わってないのに、この限度額の増えっぷりには驚いた。

もしかして、もしかして。
トルコ国の銀行が皆こんなノリだったら。

ここの国の銀行経営って、一体全体どうなってるんだろう?
と、素朴に思った夏の日。

私も元銀行員だからか。
なんか勘定が合わなそうな気がしてならないんだよね。
この、ライト過ぎる審査のやり方が。