診察日 | マウルルちゃんの平凡な一日

マウルルちゃんの平凡な一日

主に私の乳がん体験記を書いてます。

(2012.5.25)





診察日。

血液検査⇒
白血球:750
赤血球:285
血色素量:9.2

腫瘍マーカー⇒
1CTP(骨転移のマーカー、基準値0~4.5):6.4(3月)→8.9(4月)→8.4(5月)

CEA(基準値0~5):20.0→27.0→47.9

CA125(基準値0~35):125.0→150.0→73.7

3ヶ月の数値の推移を見ると、CEAは上がってるけど、他が下がってきているので、抗がん剤の効き目は“まあまあ”とのことでした。



この日待合室で待っているときに、S先生の患者さんらしき人が、近くに座ったので、思い切って話しかけてみました。
70歳ぐらいのおばさまで、とても気さくな方でした。

話をすると、やっぱりS先生の患者さん。
しかも、私と同じく、A病院(前の病院)のM医師から、ここに転院するように言われて、6年前に移ってきたとのこと。

ここに転院した頃は、肺や骨や肝臓に転移していて、胸水はなかったけど、息切れも激しい状態だったと。

症状まで似てる!

抗がん剤も私と同じCEからスタート。

おばさまは、副作用がツラくてツラくて、入院しながら14回投与して、体重が10kgも減ったと言っていました。

頑張って耐え抜いたおかげで、CE14回終了した時点で、ほとんどの転移が消えたらしい!!

私は、抗がん剤治療を始めてから、なんでこんなツラい目をしなきゃいけないんだ、とちょっと弱気になっていました。

でもこの日、ツラさを共有できる人に初めて会って、しかも転移が消えたと聞いて、うれしくて、お話を聞きながら涙がホロリと出てきました。

「あなたも絶対効くから!頑張って!」

と励ましてくれました。

おばさまのお年じゃ、副作用のツサさは、なおさら体に堪えたはずです。
私も頑張らないと。

おばさまは、CEの後に、タキサン系の抗がん剤をして、今はゼローダと何とかという点滴の併用治療をしていて、休薬期間が3週間もあって、治療が楽になった、と言ってました。

まだしばらくは抗がん剤をしないといけないけど、レントゲンで残骸がチラホラと写るだけで、症状は全くないそうです。

元気そうな様子を見て、弱気になっていた私も、治療を続けていけば、治るんだ!と前向きな気持ちになれましたo(^-^)o


あと、おばさまから、ゾメタのちょっと恐い話も聞きました汗

おばさまも骨に転移があったので、ゾメタをずっと投与していたんですが、
右上の奥歯に虫歯ができたので、その治療がしたくて、S先生に相談して、ゾメタを一旦休止することにしたんです。

ゾメタの稀に生じる副作用に、顎骨壊死、骨髄炎があって、歯の治療は特に注意が必要だからです。

ゾメタは投与を止めても体に薬が残る期間が長くて、その期間が300日とも言われています。
なので、おばさまは注意に注意を払って、休止してから1年後に虫歯治療をしたそうです。

1年も虫歯をほったらかしにしていたからか、その虫歯は抜かないといけないぐらいひどくなっていたので、親不知だったし、その場で抜いたそうです。

抜歯後、普通ならだいたい1週間ほどで、歯茎の穴はしまってくると思うのですが、全くしまる様子がなく、さらに様子を見ていると、だんだんその穴がしまるどころか、パックリ開いてきて、骨が見えてきたそうです。

急いでS先生に相談して、口腔外科を紹介してもらって、その先生に診てもらったところ、骨髄炎一歩手前のところまできていたそうです。

口腔外科では、特に治療することなく、ただ先生が診ていただけらしいのですが、1年ぐらいで元の状態に戻ったそうです。

顎骨壊死は稀な副作用だから、あんまり気にしていなかったけど、

S先生はやたら、歯の治療には注意して、と言ってきます。

稀なことなのに、なんでしつこく言ってくるのかなて思っていたら、自分の患者さんの中にいたんですね。

経験した人から直に聞いて、ゾメタが恐くなりました。

だからと言って、ゾメタを止めるのはもっと恐いですo(><)o



この頃の症状は…、

真っ黒になって干からびていた皮膚転移の親玉は、カサブタみたいにポロッと表面が剥がれました。土台は残っていたけど、元気がない様子。

でも、また新たな皮膚転移を発見。まだ皮膚に埋もれていたけど、2、3個確認できました。

あと、数ヶ月前から気になっていた左胸(健側)の右下にあるシコリっぽいもの。
見つけた当初は、シコリか骨かわかりにくかったけど、明らかにシコリだとわかるぐらい大きくなっていました。たまに痛みもありました。

頭蓋骨にある3cmほどの円形の転移。
痛みが出てきました。触るとブヨブヨしてるし。
ちょうど仰向けに寝転ぶと枕にあたる位置で、痛みで寝てられないので、ロキソニンで対処しました。
頭蓋骨が痛くなるのは、初めてなので、ちょっと恐くなりました。

胸水が少し増えたからか、一時マシになっていた肺の音も、また気になってきました。
プチプチ…て弾けた音じゃなくて、ジージーと擦れた音に変わっていたけど。


いろいろ気になる症状はあったけど、CEの効果は疑っていなかったです。
先生もジワジワ効いているて言ってたし、おばさまのお話でCEの期待がさらに膨らみました。

ただ、CE投与1回目のときの高熱が出るぐらいの破壊力を、2回目以降も期待してたので、ジワジワていうのが、ちと物足りないf^_^;



副作用で気になったのは、異常なほどの全身の乾燥。
肌の色は土色で血色がなく、シワシワで干からびていて、真夏の運動場みたいでした。
口の中も常に乾燥していて、舌も真っ白でした。