(2011.11.11)
この日、乳腺外科の診察がありました。
経口か点滴の抗がん剤、どちらの治療をするかを、顔デカ先生に報告する日です。
入院中のため、ベッドにいる時間(ヒマな時間)がとてつもなくありました。
なので、悩む時間もたっぷりありました(´Д`)竑
姉が、ゼローダ、パクリタキセル、アバスチンの取説をネットで探し、プリントアウトをして、持ってきてくれたので、何度も何度も読み返したり、
上記の薬を使用している方のブログを読んだり(個室なのでケータイ使いたい放題)、
1週間悩み続け竑、
結局、
“ゼローダ”
に決めました。
というか、賭けることにしました。
決めた理由は、
①放射線治療で体験した‘外的要因の嘔吐’が、ツラすぎて、嘔吐の副作用がある点滴がどうしても怖い。
しかも、ずっと治療が続くとなると、気持ちが堪えれるかどうか。
②5月に再々発が発覚してから、治療→入院→少し体調復活→と思ったらまた不調→治療→入院、と立て続けだったので、少し体も時間も‘ゆとり’が欲しい。
点滴だと毎週通院になるし、さらに①がプラスされる。
③知り合いの内科の先生(個人病院の院長先生)に相談したところ、顔デカ先生が「ゼローダは3ヶ月しないと効果がでない」と言ったのは一般論で、1ヶ月や2ヶ月でも効果が現れると思う、試してみる価値はある、と言ってくれた。
④点滴は放射線治療後、最低1ヶ月経たないと治療が始められない。
ゼローダだと今すぐにでも始められる。③を加味すると、ゼローダが効き始める時期と点滴を投与し始める時期とあまり変わらないじゃないのか。
ガンの増殖スピードは、本当に怖かったです。実際、咳が出る回数も増え、皮膚転移のところも明らかに成長を続けていました。
だけど、
ホルモン治療しかやっていない私は、新しいタイプの薬が効く可能性は大きいんじゃないかと、1、2ヶ月で効果が出てくるじゃないかと、私自身も思っていました。
ゼローダが効いても効かなくても、とにかく一休憩をおいて、体と気持ちを整えて、いずれしないといけない点滴の抗がん剤に臨みたい。
最終的に選んだのは、私。後悔はしない。
と。
診察の予約時間は、9時でした。姉が会社を休んで、8時半には病室に来てくれました。
なのに、10時になっても呼ばれません。
だんだん不安になってきた時に、
ちょうど検温のために、看護師Sさんが来たので、
いつになったら呼ばれるのか、聞いてみました。
すぐに、顔デカ先生に確認して、病室に戻ってきたSさんは、
「先生、マウルルさんから返事聞いたから、もういいかな、て思ってたみたいやわ。診察午後からでもいいかなて聞いてきたけど、お姉さんも早くから来て待ってるから、早く呼んであげて!て言っといたから、もうちょっとしたら呼んでくれると思うわ。ごめんね。」
ありがとう、Sさん。やっぱ頼りになるぅ(^O^)
Sさんが先生に言ってくれなかったら、ずっと待ち続けてたんかな、おいおい(¨;)
つか、先生に返事したっけ?
えっ、もしや、あれのことか。こらこらf^_^;
2、3日前に、廊下でばったり顔デカ先生に会ったときに、
疑問に思っていたことを質問したんです。
「ゼローダを選んだら、今すぐ飲みはじめるんですか?放射線と薬との相乗効果で、副作用が強くでませんか?」
と。
それだけです。単なる質問です。
…………(-_-)
今後の大事な治療の返事を、あんな立ち話で終わらすかい!
しかも、返事になってないやんかい!
顔デカ先生独特の解釈ぶりに、呆れを通り越して、姉とSさんとで、大笑いしてしまいました。先生ならあるある(^∇^)
ようやく、11時頃に呼ばれて、診察に入ると、
「いや~、あれが返事やと思って…」
と済まないな、という気持ちをもごもごと言ってました。プププ(^m^)
そして私は、
「ゼローダに賭けてみます!」
と高らかに顔デカ先生に宣言しました(^O^)/
私の今の体調を見て、嘔吐や下痢などの放射線治療の副作用が出ているため、今すぐ飲み始めると、さらに副作用がひどく出る可能性があるので、放射線治療が終わって、少し体調が落ち着くころの2週間後からスタートすることになりました。
朝夜3錠ずつを3週間飲んで、1週間休むを1クール。
顕著に現れる主な副作用は、手足症候群。
手のひらや足のうらの発赤、腫れ、痺れ、乾燥など。ひどい症状だと、物が掴めなかったり、歩けないほどの痺れがでたり、皮膚がボロボロになったりする。
この副作用に対する薬もあるから、ひどくならないうちに言うこと。
日ごろのスキンケアを小まめにすることが重要。
などの、ゼローダに関する注意事項を説明してくれました。
今後のために、点滴の薬は何を予定してたのかを確認しました。
アバスチン+パクリタキセル、
そしてもう一つの候補に、吐き気の少しキツイ薬(名前忘れました)を考えていると。
姉が持ってきてくれたアバスチンの取説に、‘分子標的薬’という文字があったので、分子標的薬が効くタイプなのかも、聞いてみました。
どうやら、私は効かないタイプらしい。
Her2タンパク質があるタイプは、悪性度は高いけど、薬の選択肢は増える、と思っていたので、ちょっとガッカリ。
よくわからないけど、アバスチンは、Her2タンパク質と関係なく使用できるみたいです。
気になってた質問を最後に一つ、
「肝臓の転移は予後が悪いと聞くけど、大丈夫ですか?」
「それを今から治していく」
と先生。相変わらず愛想なしの返答(^-^;
私は、その“いつもの”ぶっきらぼうな先生の返しに、安心感を感じました。
あぁ、まだまだ、大丈夫なんだな、
と。