機上からみた富士 | blog.正雅堂

機上からみた富士

このところ、公私共に飛行機での移動が多くなっている。
そんな今朝は、羽田発の始発便で関西空港へ。

登場ゲートに行ってみれば、待っていたのは金色に塗られた飛行機。通称ゴールドジェット。日本に2機しかない塗装機だ。

そして、今日は富士山を拝める側の窓際シートに座る。私の後ろにはパイロットと思しき方々が制服姿でズラリと座る。ちょっとした警護を受けてる気分に。始発便ならではの光景だ。

今回に限らず、私は飛行機では必ず窓際を取るのだが、必ずしも富士山を拝める側に座れるとは限らない。方向は同じでも路線によって、航路を山側に取ることもあるからだ。ANAの大阪便は海側の航路をとるので、Kのつく右側席をとれば富士山を拝むことが出来る。

日に日に頭が白くなってゆく富士山。
このところ夜だったり、反対側の席だったりとタイミングが悪く、中々富士山を拝めなかったが、前回見たのは10月半ばだったように思う。

カメラを取り出して撮って見る。
まるで雲が避けているかのように、裾野までシッカリ現れた富士山。

その山頂は見るからにして厚い雪に覆われている。
つい3ヶ月チョット前、あの場所で茶会を開いたのかと思うと、まるで嘘のようである。

あの時、様々な人とふれあい、大賑わいとなった山頂も、今は無人となってただ白い世界が広がるのみ。一期一会とはまさにこのようなものぞと、その儚さを募らせるのだった。

機上より 富士の白雪 眺むれば
 夏の一会も 夢となりけり
              高節