おなじ時間、くうきと水の。 | 月と麦酒

月と麦酒

食卓の日乗と世界の酒場巡り

それまで私は、それ、のもたらす、えにし、の様なものについて考えたことがあまりなかった。同じ空気と水で育ち、同じ風に吹かれた者のもつ、特別なもの。

たとえば。昨日の夕方、またね、と別れたみたいに。
また逢える。


20年ぶりの彼や彼女たちはそんな風にふわり、あの頃と変わらない笑顔で飛び込んできた。

10代のはじめ、学生時代をともにすごした友との再会は私にとって、この上ない幸福な時間となりました。最初からニックネームで呼び合う(今では考えもつかない様なへんてこ^^なニックネームだったりするのだけれどね^^)友。
みんなそれぞれにこの時間の流れの中で頭をぶつけたり、泣いたり、笑ったりしたんだね。ずっとたくましく、頼もしく、大人になった。けれど、もう、みんなが揃えば子どものように、がはは、と笑う。一晩中寝ないで、飲んで、歌って、おしゃべりをして。


実家の母から、学生時代の懐かしい写真やお友達からのお手紙をまとめておいたわよ、とは聞いていたものの。。そのお手紙の量は想像をはるかに越えていて。(段ボール2箱分!)半分以上は実家に保管してもらうことに。持てる分だけの懐かしいお手紙とともに帰宅して、一通一通、懐かしさに飛ばされそうになりながら手紙を開く。
可笑しくなってしまうくらい、何気ないこと、報告し合う内容だったり、恋の悩みが綴られたものであったり、テストの点が悪くって落ち込んでるといったことだったり。様々。忘れていたあの日の景色が蘇る、と同時に本当に何とも言えない感謝の気持ち、でいっぱいに。私と同じじかん、を共にすごしてくれたこと、こんなにも大切に想ってくれる友がいたことへ。ありがとう。


またね。
あの日の夕方のように手を振った。