「近々ピークが来そうだというのは、本当なのだろうか?」と疑っていた私を最終的に「どうやら間違い無さそうだ」と思わせたのは、アメリカ軍部の動向でした。

最初に見たのはこれです。3月でした。

"Energy Trends and Implications for U.S. Army Installations"
http://stinet.dtic.mil/cgi-bin/GetTRDoc?AD=A440265&Location=U2&Doc=GetTRDoc.pdf

この文書が紹介されている文章には、「ラムズフェルド国防長官が『ペンタゴン内で省エネ化/代替エネルギー開発を管掌する部門を設けろ』と指示を出した」と、イングランド国防副長官が連邦下院で発言した、と添えてありました。

その後、こういうのも見つけました。

"Future Fuels"
http://www.onr.navy.mil/nrac/docs/2005_brief_future_fuels.pdf

そのほか、海軍艦船の推進動力源に関する資料も読みました。

"Navy Ship Propulsion Technologies: Options for Reducing Oil Use - Background for Congress"
http://www.fas.org/sgp/crs/weapons/RL33360.pdf

この文書は軍内部の資料ではなく、Federation of American Scientists という非営利の団体に所属する人物が連邦議会のために書いたものです。この内容に沿って省エネ方法論を今年の11月1日までに検討し報告するよう、海軍は議会から要求されています。

上記の3文書は、みな「ハバートのピーク」について言及しており、それに対応するために軍は省エネを図ると同時に代替エネルギーを利用しなければならない、と結論(前提)しています。

空軍が石炭から製造する液体燃料の使用に傾いている、という報道も見ています。

これらの情報に接して以後、私は認識を変えることにしました。「ペンタゴンが長期的な対応をするべく動いてんのか。こいつはやばい。マジだ」と思ったわけです。