さて、官僚機構を編成駆使して、皇帝は社会を儒教イデオロギーに沿って編成していくことになる。

いかに皇帝個人が有能でも、一人では何もできない。部下に分業させ、各地域地域ごとに

(1)徴税とその前提となる戸籍・地籍の整備

(2)治安の維持

(3)民間における(刑事・民事上の)紛争の処理 = 裁判

(4)治水・灌漑設備の維持

などを実施していく必要がある。

ちなみに、こういう行政・司法の機能は必ずしも「官僚機構」がやらなければならないわけではない。

全世界的に見ると、官僚機構が貧弱だった社会は珍しくない。中世の日本なんかそうだ。