トレーダーとして自分は決して優れているとは思わないが、なんとか多少の方法論を編み出してきた。今のところ以下を原則的な手法としている。

(1) 高値を買う。もっと高くなったら売る。

(2) 安値を売る。もっと安くなったら買う。

(3) トレンドが上げか下げかの判断は、TFブレイクアウトの考え方を第一に用いる。

(4) 強いトレンドが発生すると、日足の値幅があまり大きくならない日が続きつつ一方向へ動きつづけることが多い。そういう場合は狙い目。値幅の大きさを見るために、ボリンジャーバンド(標準偏差2σ、10日)を参考にする。

(5) トレンドが続いている間は、買い増し・売り乗せを行う。

(6) レンジ相場になったら、手を出さない。レンジ相場では日足/数日足した日足の値幅合計が、強いトレンドが発生しているときより大きくなる傾向がある。この判断にもボリンジャーバンドの広がり具合をある程度参考にすることができる。

(7) stop loss order は、原則としてTFブレイクアウトの考え方に従う。買い持ちの場合は「安値の下」に置く。売り持ちの場合は「高値の上」に置く。直近の安値高値を使うかどうかは、状況を見て決める。

(8) トレンドが強く、一方向に動いているときは、trailing stop を用い、できるだけ大きく利食うのを狙う。

"Trend Following" を読んで分かったのは、トレンドが発生しているかどうかを判定する絶対的な基準は無く、人によって基準が異なるということだ。場合によってはあいまいな基準となる場合もある。

TFブレイクアウトという手法の特徴は、「トレンドが発生しているかどうか」、「トレンドが転換したかどうか」を、あいまいさを交えずに判定可能だということだ。必ず当たるとはとても言えないが、まずまず機能していると思う。この手法については、「TFブレイクアウト!(TokyoFox著・パンローリング刊)」を参照いただきたい。

ここ2週間ほどポジションをとらないのは、2月22日のように「大きな値幅の日足」が現れているからだ。この場合は上げトレンドのように一瞬見えたが、値幅が大きかったので、安定した上げトレンドとは解釈しなかった。

昨日今日はEuroは下げ気味だが、値幅の大きな下げる日足が出れば、いよいよ様子見することになるだろう。