今日は引越しの買い物です。
札がマジで飛んでいきました。
泣いてもいいですか。
それから今日は私の親友永富さんとランデブーです
久しぶりに会いました。
いやー
引越しって金かかるね!!
新居が寒いです。
涙がちょちょぎれます
モヘー
ベット買うまで寝袋生活だしねーん
モファー
明日も一日頑張りますー!
今日、会社の帰り道茄子を一本、八百屋で買った。
「5円です」
安い。うん、安いよね。5円。破格だよね。
でもさ、そこじゃあないのよ、私が言いたいのはサ。
茄子の安さじゃあないの。私が言いた いのは。
私が言いたいのは、何故茄子を買ったかって事なのよ。
「5円です」
あぁ、今思い出してもぐぃんぐぃん来るわあ。
「5円です」
あぁ、今でも分かるわぁ。
「5円です」
あの人の手のぬくもり。
そう、そうなのよ。私、八百屋のあの人に恋してるのよ。
「5円です」
あの声、手のぬくもり、お釣りの495円を渡すときに合った目。
透き通るようなその瞳は何を映しているの? とか考えちゃうよ。
考えちゃうわよー。だってだって素敵なんだものあの人。
ホント、どうしよ う。結婚したい。
とか何とか思いつつ私は今その茄子を焼いてるんだけどサ。
あぁ、なにはともあれちくしょうだよ。畜生。なんでかわかる?
なんでアタイが畜生なのか分かるかい?
そう、わからないわよね。
そうよね、だって言ってないモン。
それはね、この恋は叶わないからよ。
意外と引っ張らなかったでしょ? うん。
そうよね、私ってホント駆け引きがへたくそよね。ホントそう。
ま、そんなことは置いといてよ? 叶わないのよ。この恋。
うわー、もうそう思っただけで泣けてくる。
フライパンの上の茄子が滲むよ。ホント。
なんでかな、すごく涙が止まらない。
なんで? 恋が悲しいから?
それとも茄子が焦げてるから?
わ!
やだ!
煙がすご、ちょ、待っ
「今度から気をつけてくださいね」
銀色のこコスチュームの彼はそう言って私の部屋のドアを勢いよく閉めた。
怒ってるんだろう。きっと。あぁ、ホントぼやで済んで良かった。
一時はどうなるかと思ったわよ。
焦げた茄子ってあんなに煙り出んのね。
びっくりしちゃった。
ホント凄いよね、世の中って。
おしまい。