こんにちは、院長の松本です
3月になって少しずつですが暖かくなってきました。
その代わりにスギ花粉が飛び始めていて、花粉症の方にはつらい季節です。
これから徐々に日差しが強くなってきます。
私が子供の頃は、日焼けをして真っ黒になるのが健康的と言われていましたが(何年前の話・・・笑)、最近は子供のうちから日光・紫外線に当たらないようにするようになってきました。
紫外線が当たることによって皮膚の老化が進みますので、将来しみやしわ・たるみの原因になります。
さらにそれだけではなく、皮膚がんの発症の原因にもなるのですよ
屋外でスポーツやレジャーをする時にはしっかりと紫外線対策をしましょう!
さて、今日は紫外線暴露が発症の原因になると考えられている病気を紹介いたします。
『日光角化症』といって、始まりは顔面など日光に当たる部位に赤い発疹ができます。見た目は湿疹と区別がつきにくい症状ですのでほっておく方が多いのですが、いつまで待っても治らないからと皮膚科を受診されます。
皮膚科専門医が見ると日光角化症を疑う症状であっても、はじめは湿疹との鑑別をするためにステロイド外用剤などを使ってみたりしますが、それでも治らない場合には組織検査や手術が必要になったりすることがあります。※最近は外用剤で治療する方法もあります。
なぜなら日光角化症は皮膚がんの初期だからです。
全てではありませんが長期間放置しておくと、転移を起こすような浸潤がんになることもあるのです。
患者様は60歳代の女性です。
右頬部に赤い円形の発疹がありますね。見た目はただの湿疹と思われるかもしれませんが、これが日光角化症の症状です。
この方は一度shave excisionという表面だけをそぐように切除する方法で手術しており、その後に再発しています。
頬の赤い発疹(日光角化症)から2㎜離して切除し、局所皮弁という方法で再建しています。
手術後1週間です。複雑な形の傷跡ですが引きつれなどはありません。
手術後3か月です。うっすらと傷跡が見えますがほとんど目立たなくなっています。
初期の日光角化症であればもう少し簡単な方法もありますが、再発の場合には基本的に切除を勧めています。
皮膚科専門医・形成外科専門医の両方の資格をもっているのでこのような治療が可能になります
美容外科専門ダイヤル 0297-85-4120(お問合せ・カウンセリング予約)