種差海岸駅の前に、「吉田初三郎邸宅跡」という看板を発見し
行って見ると、絶景が広がっていました

ここは、空を飛ぶ鳥の目で下界の風景を描き、“大正の安藤広重”と呼ばれた
鳥瞰図絵師・吉田初三郎の別邸兼アトリエ「潮観荘」の跡地だそうです

大正時代から昭和前期の鉄道網の発達に伴い、全国各地の観光案内地図を作成
その数はなんと１８００種以上に及ぶとか
実際には見えない高いところから見下ろすような角度からの遠景も描き出す
ダイナミックな構成力、絵巻物にも似た古さと現代広告に通じるアート感覚を
兼ね備えており、「初三郎式鳥瞰図」などと呼ばれたそうです

京都生まれの初三郎さんは、昭和７年に青森県を訪れた際に、神秘的な十和田湖と
風光明媚な種差の対照が素晴らしいと絶賛し、種差海岸の名勝地指定のために
奔走して、ついには１２年に名勝の指定を受けました

各界との交友が広い初三郎さんを訪ね、高松宮殿下、鹿子木孟郎、
歌人の土屋文明、作家の巌谷小波など多くの著名人がこの地へ来たとか

目の前は種差海岸で、こんなところに別荘なんて
とても贅沢だな～と感じる場所でした
近くへ行った際にはぜひお立ち寄りください

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