うちの猫は、最近かくれんぼをする。カーテンの後ろに隠れ、鼻の先だけ出して、僕の様子をうかがっているのだが、僕が彼を捜している振りをして近づいていくと、サッと足許に飛び出てくる。いたずらではなくて、一緒に遊んでいる感覚なのだ。その様子がかわいくて、一人の淋しさも忘れてしまう。猫飼って良かった、やっぱり。

パートナーは明日帰宅。8日間は思ったよりも短かった。でも一人でいるにはきついかな。一人になると、なるだけ動こうとするし、外に出るようになる。それに色々考えてみたりもするので、その点悪くない気もする。仕事してると、一人でも二人でも、生活のリズム的にはそれほど影響を受けないが、仕事がないとパートナーがそばにいる、いないでは全く様子が変わる。

パートナーが出張に行った日、以前連絡が切れてしまった知り合いにメールを出してみた。とにかく寂しかったので、誰かと繋がりたかったのかも。彼女には以前メールを出して返事がなく、今回再度出してみた。今回も返事がないみたいだ。出さなきゃ良かったと後悔するが、後悔するということは実は分かっていたような気もする。返事をくれない彼女に対してというよりも、彼女に対する不信感とか悪感情をまた繰り返し、エネルギーの無駄遣いをしている自分に対しての憤りと後悔。また馬鹿なことしてしまった。過去のダメになった人間関係を追いかけていいことなんてない。

最近夜が好き。寝るのが好きになってきた。ベッドに午後8時頃入り、しばらく本を読みつつ眠気が襲ってくるまで待つ。眠くなったら電気を消して朝の5時半頃起きる。頭がスッキリする。多分、一日中の余計な考えで脳が疲労困憊していて、それを癒すには寝るしかないのだ。とにかく寝るしかない。という訳で、最近日中よりも寝ている夜の時間の方が心地良く感じる。

大学の時の先輩が会社の社長を解任されていた。5年前は時の人だったのに。マスコミや雑誌にもあんなに取り上げられていたのに。ちょっとしたホリエモン状態だったのに。金融危機がきっかけで本社が移転し、ついには社長解任。顧客に会社を乗っ取られていた。あんなに羽振りが良かったのに。母校で講義とかしてたのに。「俺は東大のヤツに頭で負けてるとは思ってないから」と言って弁護士を目指していた先輩。人ってのはいい時ばかりは続かないもんだ。悪い時ばかりも続かないけど。状況は常に変わっていくもんだ、ってのは歴史を見ていれば分かる話だけど、こういう知っている人の人生の浮き沈みなんかを見ていると、それを強く感じる。