さて、復興庁の担当大臣として第一回の復興予算について
自分の選挙区の岩手だけ要求額の95%認め、
他の地域は50%以下という露骨な事をやった平野達男が
7月17日のBSフジのプライムニュースに出演していた時のやりとりを
要約しました。
岡本行夫(東北漁業再開支援基金「希望の烽火」代表理事)
「世界で最も厳しい1キロあたり500ベクレルという数字を一気に100まで下げた。アメリカは1200ベクレル、EUは1250ベクレルまで許容している。それが一気に100ベクレルまで下げちゃった。おかげで国民に放射能は少ないほど良いんだというゼロ信仰を植え付けてしまった。500ベクレルの切り身を100グラム毎日30年間食べたとしてもその累積はCTスキャン1回分にしかならない。でも基準値のおかげで水産物が売れなくなって値段がつかなくなってる。震災後の去年の半分以下になった。水産業の復興ができない。厚労省は明らかにこの件について間違っている。
厚労省は一度決めた基準値はどうせ変えないだろうから、きちっと「食べても問題がない」ということを宣伝してもらいたい」
反町(司会)
「それ風評被害じゃないですね。官製被害ですね。」
平野達男
「かなり厳しいです。一次産業と観光業は500ベクレルから100ベクレルに下がったことで、結果的には風評被害が一気に拡大してます。
そこは厳しいですが、消費者の方を重視した結果そういうことになったということなんですね。」
反町
「だったら政府が漁業補償とかそういうフォローはしないんですか?」
平野達男
「それはこの間、私が東電の補償担当にも強く申しておりますけども、風評被害ってのはかなり広範に拡大してきてますから、その算定の一つの提示規格を決めて、迅速に早く賠償するように強く要望してます。
まずは賠償で漁業者の所得を確保するというのが基本になりますね。」
面倒な方用に超要約
岡本「国が定めた基準値があまりに低すぎるので国民に誤った宣伝になってしまった。これでは水産業の復興など進まない」
反町「これはもう官製被害ですね。政府が補償とかしないんですか?」
平野達男「東電に補償を急がせます。東電の賠償が基本」
この基準値に関しては民主党政府が独断で決めてしまいました。
今年の4月から適用されていますが、
畜産においては厳しい基準が「飼料」にも義務づけられました。
おかげで被災県の農家は踏んだり蹴ったりの状態です。
しかしながら、民主党政府は補償の類いは一切考えていません。
なにかあるとトウデンガーと言ってごまかし、
結果として未だほとんど補償がなされない状態になっています。
そして野田の「要請」と同じく
平野達男は「消費者の方を重視した結果そういうことになった」
と、民主党政府の素人政治によって被害が出ていることを
消費者に責任転嫁をして平気な顔でいます。
国会に諮ること無く他国に比べても厳しい基準値を
一方的に引き下げる決定をしたのは民主党政府です。
どう考えても民主党政府による被害なのに
(そもそも福島の水素爆発だって菅内閣によって起こされた人災)
東電に押しつけて賠償させようというのはでたらめです。
マスコミも民主党政府を少しでも守るために
なぜか民主党政府の不手際をごまかそうと
なんでもかんでもトウデンガーに印象操作で持って行こうとしていますが、
そもそも菅直人が「原子力緊急事態宣言」
をした段階で権限も責任も内閣に委譲されています。
すべての責任を東電にかぶせて逃げきろうというのが連中の狙いでしょう。
ですが「俺がやる」と言って料理人でもないオーナーが
調理中の鍋を横取りして料理を失敗させた挙げ句に
「失敗したのは調理師の責任だ。あいつらに弁償させる」
とか言っているようなものでしょう。
こんなものをまかり通らせてはなりません。
民主党なら最終的に
「俺たちを与党にした国民のせい」
と言い出す輩も出るかもしれません。
前原や岡田はマニフェストの財源不足の件を
「俺たちが政策を実行できないのは震災のせい」としたり、
野田は国会で再三にわたり
「リーマンショックガー」
を繰り返しています。
あえて言うならリーマンショックを麻生政権が世界的に呼びかけて
なんとか世界恐慌を回避した後に民主党は政権を取りました。
リーマンショックは言い訳になりません。
まして政権を取る前の出来事が、なんで政権を取って3年もしてから
「消費税を上げなきゃならない事に気付いた」財源不足の理由になるのでしょうか?
おまけに社会保障費が毎年1兆円増加するというのは政権交代前からわかりきっていた話です。
結局、なにがあっても全力で言い訳をしているだけです。
責任を転嫁できそうなものがあればそこに転嫁するのが民主党なのです。
責任を絶対に負わない責任者
なぜこれが民主党の言う「無駄の仕分け」対象にならないのか不思議です。
パチンコ屋の倒産を応援するブログ より転載