【選挙結果】草津市長選挙(滋賀県) | 嶽正義 チバを盛り上げる!

【選挙結果】地方自治体選挙 -2016年-

 

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◆草津市長選挙(滋賀県)

 

■大阪を離れると支持が広がらないおおさか維新の党

2月21日は滋賀県草津市の市長選挙の投開票日でした。
私は2016年に入ってから、市長選以上の選挙を毎回チェックするようにしています。
1月17日の大津市長選で野党系が支援する現職が勝ってから、
無投票以外の選挙でほぼ与党系の現職候補者が勝利しています。
今回の草津市長選はどうかな?と思って見ていましたが、
やはり与党系の現職候補者が強さを見せて当選を果たしました。

草津市長選で当選を決めたのは3期目を目指していた現職の橋川渉氏。
橋川氏を自民、民主、公明の市議会議員が中心となって支援。
敗れたのは新人で、おおさか維新の会の地域支部、「滋賀維新の会」が推薦した白井幸則氏。
自民・民主・公明の各市議VS滋賀維新の会の市議という構図でもありました。

しかし、おおさか維新の影響力というのは大阪を出ると途端に弱まります。
まだ近畿地方を代表する「地方政党」よりも大阪のみの地域政党の色合いが強いですね。
まずは近畿地方の選挙で推薦する候補者が勝たないことにはおおさか維新も厳しいです。
橋下徹」というカリスマが抜け、近畿でも存在感を示すのは生やさしいものではありません。
今回の草津市長選でも、松井一郎大阪府知事が白井氏の応援演説に登場。

中日新聞 2016.02.22
3選の橋川さん決意新た 草津市長選

それでも支持を拡げることは最後までできませんでした。
他県の市長選に大阪府知事が応援に駆けつけることへの有権者の拒否反応も感じます。
それが1万1千票もの票差に表れていると私は思います。

■明確な対抗軸がないと投票率も上がらない

草津市長選では日本共産党の候補者は立ちませんでした。
いちいち引き合いに出して申し訳ないのですが、日本共産党の候補者は対抗軸が鮮明です。
鮮明なのですが、有権者に訴えるポイントがずれているので支持が広がりません(苦笑)

現職の橋川氏には「住みよさランキング」の西日本編で3年連続1位にした実績があります。
この実績はかなりのアドバンテージです。
ただでさえ新人候補者が現職候補者に勝つのは大変難しいのが地方自治体の選挙。
実績を引っ繰り返すような公約(マニフェスト)を掲げなければ勝つのは至難の業。
ですから選挙当初から白井氏にとっては厳しい選挙戦だったと思います。
これといった対抗軸もなく、現職の市政にも大きな問題点が無ければ現職が有利。
投票率が40%に届かないという、寂しい数字の中にも橋川氏の実績が評価された形ですね。
それが約65%という高い得票率に表れていた選挙戦でした。