【神社探訪】稲荷神社(中央区) | 嶽正義 チバを盛り上げる!
◆稲荷神社(中央区)

千葉市中央区にあります稲荷神社(いなりじんじゃ)に参拝してきました。
当ブログでは既に4月7日号で千葉市花見川区にあります稲荷神社をご紹介しています。
【神社探訪】稲荷神社(花見川区)


稲荷神社は全国的にも珍しい神社ではありません。
その事は同市にも複数の稲荷神社があることからも分かります。


稲荷神社の歴史を紐解いてみると、古代の日本武尊(やまとたける)の時代まで遡ります。
境内にあります掲示板によれば、日本武尊は東夷征伐のため上総国へ赴きました。
当地に「御駒(馬)」を放ち、この地主神に夷賊退治の無事達成を祈り誓いを立てた事から、
此の地は「駒ヶ原」と呼ばれました(駒原神社再建寄進帳・文政五年)。
御社は「駒原神社」として豊宇受大神を祀りました。


有史時代以降では平安時代後期の武将、千葉常重(ちばつねしげ)公の時代。
常重公は千葉氏(ちばうじ)の実質的な初代当主です。
1126年(大治元年)に常重公は猪鼻に館を構えます。
以後代々の千葉氏の守護神として「御達報 稲荷」と称することになります。


1180年(治承4年)には源頼朝公が、太刀一振りを献上。
社殿の修繕などを代々の千葉氏が執り行うこととなりました。
以後1590年(天正18年)に豊臣秀吉公より所領を没収されるまで400年間続きました。
ちなみに千葉氏の没落以降は、代々の村人達が維持し続けてきたそうです。


御祭神は豊宇気比売命(とようけびめ)・久久能知命(くくのち)。


豊宇気比売命は日本神話に登場する神様。
外宮(豊受大神宮)に奉祀される豊受大神としても知られています。
久久能知命も日本神話に登場する木の神様のことです。


如何でしたでしょうか?
千葉開府890年とも関わりのある稲荷町の稲荷神社。
本市では今年は千葉開府890年に力を入れています。
その歴史が始まった地の一つが稲荷神社なんですね。
同神社を参拝することにより、少しでも千葉氏について知っていただければ幸いです。


〒260-0833 千葉市中央区稲荷町2-8-30