【選挙結果】倉敷市長選挙(岡山県) | 嶽正義 チバを盛り上げる!
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◆倉敷市長選挙(岡山県)


岡山県倉敷市長選挙は24日投開票が行われました。
結果、現職の伊東 香織(いとう かおり)氏が三選。
有権者数は380,096人。
投票者数は141,366人。
投票率は37.19%でした。
以下は今回の選挙の立候補者の顔ぶれです。
左から得票数,得票率,年齢,性別,現新,名前になっています。

118676 83.95 49 女 現 伊東 香織(いとう かおり) 当選 
011167 07.90 62 女 新 田中 容子(たなか ようこ)
010618 07.51 56 男 新 木村 圭司(きむら けいじ)

■圧倒的な支持を集めた伊東氏


今回の倉敷市長選挙は伊東氏の圧勝で終わりました。
投票者の約84%が伊東氏に投票したわけですから、正に「圧勝」の一言に尽きます。
伊東氏は今回で三選を果たしたわけですが、選挙毎に票数を伸ばしているのが凄いですね。
2008年は79,135票、2012年は112,634票、そして2016年は118,676票です。
ということは、それだけ伊東氏が倉敷市民から信任を得ているということでしょう。

投票率を見ても分かるように、選挙前から伊東氏の優勢ははっきりとしていました。
二期八年の実績もさることながら、行政手腕にこれと言った失政が見当たりません。
これでは新人候補がどれだけ頑張っても、その牙城を崩すことは相当に難しいです。

■三期目最初の仕事は三菱自動車燃費試験不正問題

倉敷市は選挙戦よりも三菱自動車の燃費試験不正問題の方が深刻です。
三菱自動車の関連企業が倉敷市に多くあります。
既に同市にあります水島製作所では、軽4車種が生産停止に追い込まれています。
部品メーカーは一部の生産ラインの停止を余儀なくされ、部品を運ぶ運送会社も関係業務をストップ。
雇用にも悪影響が出るなど深刻な状況です。
三菱自不正が岡山県内企業に影響 水島生産停止で部品納入ストップ

伊東市長も「市内には多くの関連企業がある。三菱自の生産停止の影響を考え、
中小企業に対する市の融資制度に別枠を設け、利率を引き下げることも検討している」と述べています。
3選の伊東倉敷市長が公務復帰 「住みよい倉敷に」

この様に市長は選挙の勝利よりも、三菱自動車の燃費試験不正問題の対応に早急に取り組みます。
この問題が長期化すれば、多くの倉敷市民の生活に悪影響が出るのは明白。
市としても緊急的な対応を迫られることでしょう。

倉敷市に限らず、多くの関連企業で働く人々は憤りを隠せないと思います。
GWを目前に控え、「何てことをしてくれたんだ!!」と三菱自動車の上層部に言いたいでしょうね。
地方経済に与える影響も大きいだけに、生活への影響を最小限に抑える施策が行政にも求められます。